夜明け
皆さま、こんばんは。
いつの間にやら5月になり、GWも終わってしまいましたが、いかがお過ごしでしたでしょうか。
○あれから2ヶ月。
東日本大震災から2ヶ月経ちました。ここ茨城県南部も、ここのところ大きな余震はなく、少し落ち着いてきたのかなと感じています。
ただ、ローカルニュースによると、茨城県では3月11日からの1ヵ月半で、震度4以上の揺れを感じる余震が50回以上あったそうで、未だに災害用品(電池など)が、東京などに比べ品薄だそうです。
車に乗っていると、県北に行くほど被害が大きかったことがはっきり分かります。やはり車から見ると瓦屋根のブルーシートが目立ちますね。屋根に大きな穴の開いているお宅も。まだまだ先は長いです。
私も2ヶ月経って、ずいぶん気持ちが落ち着いてきました。
最初のひと月は、余震の怖さや原発事故、それによる様々な風評などで、ものすごくストレスが溜まりました。
ネット上でも、批判・非難・怒り……、そこここに負の感情が溢れ、また不安を煽るような放射能情報なども多く、怖くて受け止められませんでした。
余震が来ると、頭痛になったり吐き気がしたり、体調も悪くなりました。
訳もなく涙が溢れたり、かと思うと、急に過食に走ったり、この場を逃げ出してどこか遠くに行きたくなったり。またあちこちで見かける「頑張れ!」の言葉が辛くて辛くて、感情の揺れも大きかったです。ちょうどうつの回復期と重なってしまったこともあるかもしれません。
余震の回数が減り、だんだん生活が落ち着いて来るとともに、気持ちも落ち着いてきました。やっと現実に向き合えるようになって来たという気がします。原発事故の今後も不透明ですし、家もかなり傷んでいて、まだまだ先は長そうですが。
それでも、我が家は津波の被害もなく、まだ住む家があります。公共交通や流通もほぼ回復し、日々の暮らしには支障なく過ごせます。
大切なご家族や、家や仕事というよりどころを無くされた被災者の方は、どれほど辛く将来への不安を抱えているかと思うと、私ごときがくよくよ落ち込んでいてはいけないと思うのですが、ときどき被災地の片隅に住んでいながら、被災者ではない自分に罪悪感を持ってしまう時があります。
震災2週間後くらいでしょうか、やっとJRも復旧し、実家のある東京に行ったとき、まるで地震などなかったかのように賑わっているデパ地下にショックを受けたこともありました。実際は、節電で照明が落とされていたりしていたのですけれどね。
実際、都内の実家にいるときは、TVで緊急地震速報が流れてもほとんど揺れを感じないのです。地図で60キロ離れているだけで、こんなにも違うのかと驚きました。我が家は茨城県にあるので、気持ちが被災者になっていたのでしょう。
3月の東日本大震災、ご自分が被災していなくても、様々な形で心に傷を負われた方も多いと存じます。皆さまが少しずつでも、前に進む気持ちがもてますように。
○うつ病、その後。
身体の不調を感じ始めてから1年半、心療内科でうつ病と診断されて入院してから1年が経ちました。
今、ようやく長く暗い闇から抜けてきたように感じています。いえ、トンネルを抜けるというよりは、夜が明けて朝焼けが静かに空を染めていくような、そんな感じ。私の心の空には、明けの明星が輝いています。
ああ、やっと……。そんな気持ちです。
昨年の5月は本当にひどい状況で、一日中ベッドの中にこもりきりでした。家事もほとんどしていなかったんじゃないかな。日記を読み返してみたら、「何もしたくない」「気力がわかない」「消えてしまいたい」とネガティヴな言葉の羅列。
私がめそめそ泣いてばかりいるので、見かねたタダヲが県のフラワーパークに連れて行ってくれましたっけ。ちょうど薔薇の盛りでとても綺麗でした。
あれから1年。また薔薇の季節が巡ってきました。
我が家の薔薇はまだ蕾ですが、今年はどんな思いで眺めるのでしょうか。
先日、いつものようにメンタルクリニックに行きましたが、今の状態が続けば、次回は減薬になりそうです。うれしいけれど、1年かかってやっと減薬。ということは、やはりまだまだクリニックやお薬とのお付き合いは続きそう。うつとも気長に付き合っていかなくてはいけませんねー。
でも、家事もほぼ普通にできるようになったし、買い物も一人で行けるようになりました。昨年を思えば、格段の進歩です。あとは、観劇ですが、まだ地震の直後なので、ちょっと怖いかな。行ってみたいけれど。
もうすぐ上級クラス終了だったカルトナージュのお教室も中断したままなので、何とか修了証を頂きたいものです。その前に、まず家での制作ができるようにならないとね(苦笑)。
少しずつでいいから、昨年1年間できなかったことが出来るようになればいいなあ。
「うつは人生の夏休み」とも言いますが、私の場合、年齢的には秋休みな感じでしょうか。でも、病気になる以前に比べて、ずいぶん寛容になったし(たぶん<汗)、小さなことにも喜びを見出せるようになった気がします。
前は「○○しなければ!」みたいなところがあり、人にもそれを押し付けていたように思います。いい意味で“抜けた”というか、相手にも自分にも多くを求めなくなりました。
単に年を取って丸くなっただけかもしれませんが(笑)。
以前のようなパワフルさはないですが、これはこれでいいのかな。震災後で、まだ不安も多く残っていますが、今はわりと穏やかな心持ちで暮らしています。
久々の近況報告でした。
相変わらずの長文ですみません!
ではでは。
いつの間にやら5月になり、GWも終わってしまいましたが、いかがお過ごしでしたでしょうか。
○あれから2ヶ月。
東日本大震災から2ヶ月経ちました。ここ茨城県南部も、ここのところ大きな余震はなく、少し落ち着いてきたのかなと感じています。
ただ、ローカルニュースによると、茨城県では3月11日からの1ヵ月半で、震度4以上の揺れを感じる余震が50回以上あったそうで、未だに災害用品(電池など)が、東京などに比べ品薄だそうです。
車に乗っていると、県北に行くほど被害が大きかったことがはっきり分かります。やはり車から見ると瓦屋根のブルーシートが目立ちますね。屋根に大きな穴の開いているお宅も。まだまだ先は長いです。
私も2ヶ月経って、ずいぶん気持ちが落ち着いてきました。
最初のひと月は、余震の怖さや原発事故、それによる様々な風評などで、ものすごくストレスが溜まりました。
ネット上でも、批判・非難・怒り……、そこここに負の感情が溢れ、また不安を煽るような放射能情報なども多く、怖くて受け止められませんでした。
余震が来ると、頭痛になったり吐き気がしたり、体調も悪くなりました。
訳もなく涙が溢れたり、かと思うと、急に過食に走ったり、この場を逃げ出してどこか遠くに行きたくなったり。またあちこちで見かける「頑張れ!」の言葉が辛くて辛くて、感情の揺れも大きかったです。ちょうどうつの回復期と重なってしまったこともあるかもしれません。
余震の回数が減り、だんだん生活が落ち着いて来るとともに、気持ちも落ち着いてきました。やっと現実に向き合えるようになって来たという気がします。原発事故の今後も不透明ですし、家もかなり傷んでいて、まだまだ先は長そうですが。
それでも、我が家は津波の被害もなく、まだ住む家があります。公共交通や流通もほぼ回復し、日々の暮らしには支障なく過ごせます。
大切なご家族や、家や仕事というよりどころを無くされた被災者の方は、どれほど辛く将来への不安を抱えているかと思うと、私ごときがくよくよ落ち込んでいてはいけないと思うのですが、ときどき被災地の片隅に住んでいながら、被災者ではない自分に罪悪感を持ってしまう時があります。
震災2週間後くらいでしょうか、やっとJRも復旧し、実家のある東京に行ったとき、まるで地震などなかったかのように賑わっているデパ地下にショックを受けたこともありました。実際は、節電で照明が落とされていたりしていたのですけれどね。
実際、都内の実家にいるときは、TVで緊急地震速報が流れてもほとんど揺れを感じないのです。地図で60キロ離れているだけで、こんなにも違うのかと驚きました。我が家は茨城県にあるので、気持ちが被災者になっていたのでしょう。
3月の東日本大震災、ご自分が被災していなくても、様々な形で心に傷を負われた方も多いと存じます。皆さまが少しずつでも、前に進む気持ちがもてますように。
○うつ病、その後。
身体の不調を感じ始めてから1年半、心療内科でうつ病と診断されて入院してから1年が経ちました。
今、ようやく長く暗い闇から抜けてきたように感じています。いえ、トンネルを抜けるというよりは、夜が明けて朝焼けが静かに空を染めていくような、そんな感じ。私の心の空には、明けの明星が輝いています。
ああ、やっと……。そんな気持ちです。
昨年の5月は本当にひどい状況で、一日中ベッドの中にこもりきりでした。家事もほとんどしていなかったんじゃないかな。日記を読み返してみたら、「何もしたくない」「気力がわかない」「消えてしまいたい」とネガティヴな言葉の羅列。
私がめそめそ泣いてばかりいるので、見かねたタダヲが県のフラワーパークに連れて行ってくれましたっけ。ちょうど薔薇の盛りでとても綺麗でした。
あれから1年。また薔薇の季節が巡ってきました。
我が家の薔薇はまだ蕾ですが、今年はどんな思いで眺めるのでしょうか。
先日、いつものようにメンタルクリニックに行きましたが、今の状態が続けば、次回は減薬になりそうです。うれしいけれど、1年かかってやっと減薬。ということは、やはりまだまだクリニックやお薬とのお付き合いは続きそう。うつとも気長に付き合っていかなくてはいけませんねー。
でも、家事もほぼ普通にできるようになったし、買い物も一人で行けるようになりました。昨年を思えば、格段の進歩です。あとは、観劇ですが、まだ地震の直後なので、ちょっと怖いかな。行ってみたいけれど。
もうすぐ上級クラス終了だったカルトナージュのお教室も中断したままなので、何とか修了証を頂きたいものです。その前に、まず家での制作ができるようにならないとね(苦笑)。
少しずつでいいから、昨年1年間できなかったことが出来るようになればいいなあ。
「うつは人生の夏休み」とも言いますが、私の場合、年齢的には秋休みな感じでしょうか。でも、病気になる以前に比べて、ずいぶん寛容になったし(たぶん<汗)、小さなことにも喜びを見出せるようになった気がします。
前は「○○しなければ!」みたいなところがあり、人にもそれを押し付けていたように思います。いい意味で“抜けた”というか、相手にも自分にも多くを求めなくなりました。
単に年を取って丸くなっただけかもしれませんが(笑)。
以前のようなパワフルさはないですが、これはこれでいいのかな。震災後で、まだ不安も多く残っていますが、今はわりと穏やかな心持ちで暮らしています。
久々の近況報告でした。
相変わらずの長文ですみません!
ではでは。
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