6月に読んだ本
皆さま、こんにちは。
今日も全国的に不安定なお天気が続くようです。
東海や北陸、中国地方にお住まいの皆さま、どうぞお気をつけてお過ごしください。
さて、今頃になりましたが、6月に読んだ本の備忘録&簡単な感想です。
●6月に読んだ本
「いのちのパレード」
「劫尽童女」
「Q&A」
「6月の夜と昼のあわいに」(恩田陸)
「ルームメイト」
「鬼」
「金雀枝荘の殺人」(今邑彩)
「重力ピエロ」(伊坂幸太郎)
「白蛇島」(三浦しをん)
「ホルモー六景」(万城目学)
「謹訳源氏物語1」
「謹訳源氏物語2」(林望)
「ハリー・ポッターと賢者の石」
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(J.K.ローリング)
もう、こんなに本ばかり読んでいて、私ってホントに暇なんですかね。(そうなんです<苦笑)今のところ、他に楽しめる趣味もないものですから。
寝たり起きたりの毎日の中、ベッドの中で本を読むのが、ささやかな幸せかも。ただ、集中力が持続せず、長時間読めないので、1冊の本を読み通すのに時間がかかります。
さて、恩田陸さんの作品。
いよいよ残り少なくなって来ました。
今月読んだ中で、ダントツだったのが「いのちのパレード」、短編集です。不思議でちょっと怖い非日常な恩田陸の世界。短編集では「象の耳鳴り」も面白かったけれど、これも負けず劣らず、いやもっと良かったかな。
「劫尽童女(こうじんどうじょ)」、タイトル&装丁と内容の落差にびっくり。自分を生み出した巨大組織と戦うミュータントもの。竹宮恵子さんの「地球へ」を思い出しました。
世界が崩壊する時にすべてを焼き尽くす炎のことを劫尽火というそうなのですが、ラスト近くでタイトルの意味が分かり、腑に落ちました。SFとして読むと、やや荒唐無稽な感じもしますが、終わり方が恩田さんらしいなと。
「Q&A」は、巨大ショッピングセンターで起きた大惨事の原因を突き止めるために、関係者がインタビューを受ける形式で話が進みます。ミステリーにちょっとホラーの風味をつけた小説。面白かった。
「6月の夜と昼のあわいに」は、実験作のような感じ。恩田ファンは好きかもしれないけれど、初めて恩田陸を読む人には向かないと思います。色々な味付けの短編集。
今邑彩さん。
「ルームメイト」は多重人格者が登場するミステリー。なかなか面白かったです。「鬼」は短編集ですが、そこはかとない怖さが好きです。「金雀枝荘の殺人」は、今回読んだ中で一番好き。エリザベート的な設定で、楽しめました。
今邑彩さんは、ミステリー&ホラー作家さんで、エンターテインメントとしてすごく面白いんですけど、私には何かひとつ物足りないんです。その「何か」がを持っているのが、恩田陸さんだとも感じます。不思議感、現実離れした浮遊感…なのかな?
伊坂幸太郎「重力ピエロ」。
初・伊坂幸太郎さんです。とても人気のある作家さんだし、レビューの評価も高いので読んでみました。ミステリーというよりは、家族愛の物語、かな。設定は重いし、復讐のお話なのに、文体はとても軽快で、登場人物も魅力的。ただひとつ、私がどのキャラにも感情移入できなかった以外は(笑)。
いい悪いというより、合う合わないという感じの作家さんなのかな。それなのに、また別の作品を図書館に予約を入れています(笑)。さて次はどうかな。
三浦しをん「白蛇島」。
しをんさんの作品も好きですが、こんなタイトルの本あったかな?と思ったら、今は加筆修正されて「白い蛇眠る島」という文庫になっているそうです。図書館には置いていなくて残念。
で、とても面白かった!閉鎖的な島で行われる13年に一度の大祭、祀られているのは蛇神様。これが、ベストセラーになっている「神去なあなあ日常」にも繋がっているのかも。
私の大好物である、頭が良くクールな美形、でもちょいヘタレというキャラ(脇役だけど)が登場するのところがまた嬉しい(笑)。だからしをんさんの作品って好きなんです♪
万城目学「ホルモー六景」。
あの「鴨川ホルモー」の外伝で、6つのお話が入っています。本編を読んでいないと、分からないお話ですが、私は本編よりも面白く感じてしまいました。登場人物がみんな個性的で、生き生きしているところがとても好きです。
本編の中で、ちょっと謎に感じていたことが「ああ、そうだったのか!」というエピソードが入っているのも、サービス精神旺盛で感謝(笑)。
林望「謹訳源氏物語」。
源氏を現代語訳にして小説にしちゃった風(笑)。さすがリンボウ先生と唸ってしまいました。全部で10巻の全集になるそうなので、買っちゃおうかなと思っています。
面白いです!源氏物語って、こんなに面白かったけというほど、私のフジョシ魂のツボ突きまくり(笑)。光源氏に萌えてしまう私って変?
生まれもよく有能で、女と見まごうばかりに美しく、まわりのオトコをもムラムラさせてしまう(笑)、確信犯的な色気を振りまく男、ああそれはまるで吉永公使(by某BLの主人公@受)。そういえば、吉永公使も自分の奥さんの弟と…(爆)。頭の中の妄想劇場が、またまたとんでもないことになっています。(正しい読み方じゃなくてすみません)
和歌のお勉強にもなるし、高校生の頃にでもこの本があれば、もっと古典が楽しかったのに…。
最後に、ハリー・ポッターシリーズの再読。
10年前「賢者の石」がベストセラーになった時に買った本です。映画になってから読み返したのは初めてでしたが、やっぱり原作は面白い。初めて読んだ時のワクワク感を思い出しました。今は「不死鳥の騎士団」(下)を読んでいます。
また、長々と書いてしまいました。
簡単に書こうと思っても、熱が入るとつい長文化してしまうのが「僕の悪い癖」(苦笑)。ずっと読んできた恩田陸さんの作品が、そろそろなくなってきたので、今はアマゾンのレビューなどを参考に図書館で借りる本を選んでいます。
でも、本との相性は、やはり実際に読んでみないと分からないものですね。
今日も全国的に不安定なお天気が続くようです。
東海や北陸、中国地方にお住まいの皆さま、どうぞお気をつけてお過ごしください。
さて、今頃になりましたが、6月に読んだ本の備忘録&簡単な感想です。
●6月に読んだ本
「いのちのパレード」
「劫尽童女」
「Q&A」
「6月の夜と昼のあわいに」(恩田陸)
「ルームメイト」
「鬼」
「金雀枝荘の殺人」(今邑彩)
「重力ピエロ」(伊坂幸太郎)
「白蛇島」(三浦しをん)
「ホルモー六景」(万城目学)
「謹訳源氏物語1」
「謹訳源氏物語2」(林望)
「ハリー・ポッターと賢者の石」
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(J.K.ローリング)
もう、こんなに本ばかり読んでいて、私ってホントに暇なんですかね。(そうなんです<苦笑)今のところ、他に楽しめる趣味もないものですから。
寝たり起きたりの毎日の中、ベッドの中で本を読むのが、ささやかな幸せかも。ただ、集中力が持続せず、長時間読めないので、1冊の本を読み通すのに時間がかかります。
さて、恩田陸さんの作品。
いよいよ残り少なくなって来ました。
今月読んだ中で、ダントツだったのが「いのちのパレード」、短編集です。不思議でちょっと怖い非日常な恩田陸の世界。短編集では「象の耳鳴り」も面白かったけれど、これも負けず劣らず、いやもっと良かったかな。
「劫尽童女(こうじんどうじょ)」、タイトル&装丁と内容の落差にびっくり。自分を生み出した巨大組織と戦うミュータントもの。竹宮恵子さんの「地球へ」を思い出しました。
世界が崩壊する時にすべてを焼き尽くす炎のことを劫尽火というそうなのですが、ラスト近くでタイトルの意味が分かり、腑に落ちました。SFとして読むと、やや荒唐無稽な感じもしますが、終わり方が恩田さんらしいなと。
「Q&A」は、巨大ショッピングセンターで起きた大惨事の原因を突き止めるために、関係者がインタビューを受ける形式で話が進みます。ミステリーにちょっとホラーの風味をつけた小説。面白かった。
「6月の夜と昼のあわいに」は、実験作のような感じ。恩田ファンは好きかもしれないけれど、初めて恩田陸を読む人には向かないと思います。色々な味付けの短編集。
今邑彩さん。
「ルームメイト」は多重人格者が登場するミステリー。なかなか面白かったです。「鬼」は短編集ですが、そこはかとない怖さが好きです。「金雀枝荘の殺人」は、今回読んだ中で一番好き。エリザベート的な設定で、楽しめました。
今邑彩さんは、ミステリー&ホラー作家さんで、エンターテインメントとしてすごく面白いんですけど、私には何かひとつ物足りないんです。その「何か」がを持っているのが、恩田陸さんだとも感じます。不思議感、現実離れした浮遊感…なのかな?
伊坂幸太郎「重力ピエロ」。
初・伊坂幸太郎さんです。とても人気のある作家さんだし、レビューの評価も高いので読んでみました。ミステリーというよりは、家族愛の物語、かな。設定は重いし、復讐のお話なのに、文体はとても軽快で、登場人物も魅力的。ただひとつ、私がどのキャラにも感情移入できなかった以外は(笑)。
いい悪いというより、合う合わないという感じの作家さんなのかな。それなのに、また別の作品を図書館に予約を入れています(笑)。さて次はどうかな。
三浦しをん「白蛇島」。
しをんさんの作品も好きですが、こんなタイトルの本あったかな?と思ったら、今は加筆修正されて「白い蛇眠る島」という文庫になっているそうです。図書館には置いていなくて残念。
で、とても面白かった!閉鎖的な島で行われる13年に一度の大祭、祀られているのは蛇神様。これが、ベストセラーになっている「神去なあなあ日常」にも繋がっているのかも。
私の大好物である、頭が良くクールな美形、でもちょいヘタレというキャラ(脇役だけど)が登場するのところがまた嬉しい(笑)。だからしをんさんの作品って好きなんです♪
万城目学「ホルモー六景」。
あの「鴨川ホルモー」の外伝で、6つのお話が入っています。本編を読んでいないと、分からないお話ですが、私は本編よりも面白く感じてしまいました。登場人物がみんな個性的で、生き生きしているところがとても好きです。
本編の中で、ちょっと謎に感じていたことが「ああ、そうだったのか!」というエピソードが入っているのも、サービス精神旺盛で感謝(笑)。
林望「謹訳源氏物語」。
源氏を現代語訳にして小説にしちゃった風(笑)。さすがリンボウ先生と唸ってしまいました。全部で10巻の全集になるそうなので、買っちゃおうかなと思っています。
面白いです!源氏物語って、こんなに面白かったけというほど、私のフジョシ魂のツボ突きまくり(笑)。光源氏に萌えてしまう私って変?
生まれもよく有能で、女と見まごうばかりに美しく、まわりのオトコをもムラムラさせてしまう(笑)、確信犯的な色気を振りまく男、ああそれはまるで吉永公使(by某BLの主人公@受)。そういえば、吉永公使も自分の奥さんの弟と…(爆)。頭の中の妄想劇場が、またまたとんでもないことになっています。(正しい読み方じゃなくてすみません)
和歌のお勉強にもなるし、高校生の頃にでもこの本があれば、もっと古典が楽しかったのに…。
最後に、ハリー・ポッターシリーズの再読。
10年前「賢者の石」がベストセラーになった時に買った本です。映画になってから読み返したのは初めてでしたが、やっぱり原作は面白い。初めて読んだ時のワクワク感を思い出しました。今は「不死鳥の騎士団」(下)を読んでいます。
また、長々と書いてしまいました。
簡単に書こうと思っても、熱が入るとつい長文化してしまうのが「僕の悪い癖」(苦笑)。ずっと読んできた恩田陸さんの作品が、そろそろなくなってきたので、今はアマゾンのレビューなどを参考に図書館で借りる本を選んでいます。
でも、本との相性は、やはり実際に読んでみないと分からないものですね。
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