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「ここでないどこか」の話。

土曜日にタダヲの実家で庭仕事に張り切りすぎたせいか、今日はぐったりしていました。疲れが数日遅れでやってくるのが当たり前になった今日この頃…(苦笑)。足腰が痛い…。

タダヲの実家で私がやることは、主に家の中の雑用です。あとは病院への付き添いですね。で、時々ぽっかり時間が空いてしまうことがあります。

病院の待ち時間はかなり長いので、本は欠かせません。そのせいか、以前より活字を読む量が増えたような気がします。今は、恩田陸作品にはまっているので、楽しく読んでいます。

最近読んだ『ネクロポリス』も、とても面白かったのですが、ちょっと萩尾望都さんの『バルバラ異界』を思い出すような作品でした。そしたら、巻末の解説が何と萩尾さんだったという…(笑)。

そして、恩田さんのあとがきには「マザー・グースとアガサ・クリスティとケイト・ブッシュで育った」と書いてありました。マザー・グースはそれほどでもないけれど、後者のふたつは私も同じなので、ますます親近感。恩田さんの方が、5歳ほど年下なんですけどね(笑)。

『ネバーランド』という作品は、同じように萩尾さんの『トーマの心臓』に『残酷な神が支配する』風味を振りかけたような作品だったのですが、やはりあとがきに「『トーマの心臓』を書くつもりだった」とありました。

しかも、他の恩田作品を検索していたら、別の作品の解説が私の好きな三浦しをんさんだったりして。そういえば、三浦さんも萩尾望都さんのファンだったんだよなあと思い出しました。私より少し若い世代の文学少女たちに与えた、萩尾さんの影響の大きさに、改めて驚かされました。

でも私の同世代の友人に、萩尾さんのファンってなぜかほとんどいないんですよね~。ちょっと年上の友人になると、好きな世界や感性が全然違う人が多いし。もちろん、それでも楽しくお付き合いは出来ますが、やっぱり星が違うのかも…と思ったり。

萩尾さんや恩田さんのような、独特の世界を描ける人って本当に羨ましいです。自分の頭の中にぼんやりとある何かが、彼女たちの作品を読んだ時に「あっ、これだ!」と思うことが多くて。そういう人たちが少なからずいるから、人気もあるし、ドラマや映画になったりするんでしょうね。

好き嫌いの好みが分かれそうな作家さんたちですが(少なくともタダヲは絶対読まないであろう<苦笑)、同じ世代で萩尾望都や恩田陸が好きという人に出会ったら、ちょっと共犯者的感覚を持ってしまいそう(笑)。

で、そういう人に出会ったら、「よしながふみは好き?」と聞いてしまいそうな私です(笑)。


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