パニック障害、その後。
無事一周忌も済んだので、そろそろ遺品の整理もしなければね…などと話をしました。母はPCを全然やらないので、父のPCは私が貰うことに。先日、息子もノートPCを買ったばかりなので、我が家は3人家族でPCが5台ということになります(苦笑)。自宅にサーバーが開設できるかも?今私が使っているPCよりも、父の方が新しくていいマシンなので、かなり嬉しいです(笑)。GWにでも、車で引き取りに行こうと思っています。
さて、話は全然違いますが、タレントの大場久美子さんがパニック障害であることを女性誌で公表して話題になっているようですね。私もパニック障害と診断されて早4年、未だに治療中の身の上ですが、最近思ったよりこの病気の人が多いようで驚いています。芸能人では、長嶋一茂さん、川上麻衣子さん、円広志さん、田中美里さん、堂本剛さん、高木美保さん、アンルイスさんなどがパニック障害(あるいは経験者)だそうです。
でも、これだけ多くの患者さんがいて、病気の認知度も高くなっているのに、未だに色々と誤解されることが多いのも事実です。パニック発作が怖くて飛行機に乗れないというと「思い切って乗ってみればいいのに」と軽く言われてしまったり…。私だって、以前は平気で飛行機に乗っていたんですけれどね~。初めて飛行機に乗ったのは小学生の時だったし、一人で国際線に乗ったことも何度もあるし、宝塚に行くときも、以前は飛行機で行っていたんですよね。最後に飛行機に乗ったのは、たぶん2001年くらいじゃないかなと思います。
命に関わる病気じゃないと分かっていても、発作が起きるとパニックに陥って自分をコントロールできなくなるんです。その恐怖や不安を説明するのはなかなか難しいですが、そうですね~、虫が怖くて大嫌いな人が虫だらけの部屋に閉じ込められた感じ?ちょっと違うかな。とにかく心理的な大恐慌に陥るんです。恐怖のあまり叫びたい、その場から逃げ出したい、でもそれが出来ないからますます具合が悪くなってしまうという…。
私が昔、日比谷のホテルで発作を起こしたときは、客室の窓から飛び降りたい衝動に駆られました。高層ビルなので窓が開かなくて助かりましたが、部屋から出ないと息が出来なくて死んでしまうという恐怖に襲われていたんですね。そのときは、まだパニック障害と知らなかったので、なぜ自分がそんな風になったのか分からず、精神的な病気なのかととても不安でしたっけ。
一時はかなりうつ症状も出たりしましたが、今は年に数度小さな発作が起きるほかは、普通に生活しています。飛行機・映画館・MRI、そのほか狭くて暗い場所は相変わらず駄目ですが。でも、普段は自分がパニック障害だということすら忘れていますから、ずいぶん良くなったんでしょうね。
最後の難関・飛行機は、今度行動療法を受けてみようかなと考えています。もし、それを乗り越えることが出来たら、海外旅行も夢じゃないし…。幸い私の通っているクリニックは、最新機器を使った「仮想現実」による暴露療法を取り入れているので、次回の診察の時にドクターに聞いてみようと思います。
私のPD体験について詳しく知りたい方は、別館「Sensitive Haert」をご覧になってみてくださいね。最近は、コンテンツの更新が全然出来ていませんが、そのうち昨年の手術体験などもUPしていきたいと思います。
パニック障害については、こちら↓も分かりやすいです。
●パニック障害 (出典: フリー百科事典ウィキペディア)
この4年間治療してきて感じたことは、この病気はそう簡単には治らないということです。でも、確実に良くはなってきています。早く治そうと焦るより、病気とうまく付き合いながら、出来なかったことが少しずつでも出来るようになればいいなと思います。
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