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「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」

なんというか、感慨無量でした「王の帰還」。
原作とは別の意味で、映画版も大好きな私です。

あまり書くとネタバレになりそうなので控えますが、
今回のヒーローは、やはりサムなのではないかと思います。

「指輪を滅ぼす」という重い使命を担ったフロドにどこまでもつき従い
自分の全てを投げ打って尽くすサム…。
モルドールから滅びの山に向かう場面は、涙なくしては観られませんでした。

それにしても、第一作のホビット庄では純真で屈託のない笑顔を見せていたフロドが
旅が進むにつれて笑顔が失われ、指輪の持ち主としての使命感を持ちながらも
指輪の魔力にだんだんと侵されていくさまが、何とも言えず辛かったです。
「同じ生活をしていても、もう以前の自分には戻れない」というフロドの言葉に
無垢な心を失ってしまった者の悲しみを感じました。

フロド役のイライジャ・ウッドとサムワイズのショーン・アスティン。
最高の演技でしたね~~。
主役がホビットというのも、とても気に入っています。

もちろん、影の主役・アラゴルンも大好きですが。
アラゴルンも、第一作でたてた「命を賭けて君を守る」の誓いを、
見事に果たしてくれました。
フロドたちをサウロンの目からそらす為、モルドール軍に向かっていく場面、
鳥肌ものでした。

ゴラム(原作では「ゴクリ」)も、悪役と言う一言ではくくれない
複雑なキャラクターですね。
指輪の魔力に魅入られてしまったばかりに、
仲間を殺し、醜い姿になって生き続ける哀れなゴラムは、
その二重人格的な面も含めて人間の弱さの象徴のようです。

ゴンドールの執政官デネソールも、
自分の都合の悪い部分には目をそむけ、権力に執着するところなど
ある意味、最も人間的な人物だなあと…。

この物語には、人間以外にもホビット族・エルフ族・ドワーフ族など
様々な種族が登場しますが、
求められたわけでもないのに、ローハンの窮地に援軍をよこしてくれたエルフなどに比べ
「自分達の窮地には助けに来てくれなかった」だの
「あんな連中に救援を頼むのは嫌だ」だの、
つまらないプライドや権力欲などで、内輪もめばかりしている人間っていったい…と
つくづく思ってしまいました(苦笑)

本当にどのキャラクターにも思い入れが強すぎて、書ききれないほどですが
単なる冒険ファンタジーに留まらない奥の深い物語ですね。
久々に「ナルニア国物語」や「ゲド戦記」なども読み返したくなりました。

3時間23分という長丁場の映画で、しかもかなりハードな内容ですが、
やはり観に行ってよかったです。

帰宅したら息子がもう帰って来ていて、「宝塚を見に行く時にでもつけていって」と
美術の時間に創った彫金の指輪をくれました。
思わず「おお、これはまさしく≪一つの指輪≫!」と勝手に受けてしまったアホな私です(笑)
指輪というより、機械の部品みたいでしたけど…(苦笑)

2004/02/24 (TUE)


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