宝塚、つれづれ…。
家中に溢れかえる宝塚グッズを整理しようと、書籍類から手をつけようとしたが、
順番を整えるだけで、捨てる気にはならず…。
『歌劇』も『グラフ』も、約10年分残っている…。
年に1度も読み返したりしないのに、うーーん。
もし、引っ越すことがあれば、処分する気になるのだろうか…?
プログラムも、ずいぶんたくさん溜まったものだ。
本公演の連続観劇記録は、60作を超えた…。
昔、通っていた頃の作品を足したら(すでにプログラムは捨ててしまった…殴)
何作ぐらい観たことになるのだろう…?
でも、ここ1・2年ほど特に本公演での印象に残る作品が少ない気がする。
プログラムを見返して初めて、「ああ、こんな作品があったっけ」と思い出す始末。
ここ1・2年で観た作品の中で、いい意味でも悪い意味でも(苦笑)、
印象に残っている作品って、「王家に捧ぐ歌」と「スサノオ」だ。
いずれも、キムシン作品で、取り合えず?強烈なインパクトがあった。
でも、「この作品を観てよかった~!」と心から思える作品はあったのだろうか?
うーーん、残念ながら、宝塚のオリジナル作品としては、本公演では、なし。
唯一「いい作品だったなあ」と思ったのは、「花供養」(日生劇場)。
でも、この作品、歌なし踊りなしの異色作品なので(しかも再演)
これが好きっていうのも、どうかと…。
主役のとどちゃんは、ちょっとニンに合わない役だったしなあ…。
あと、「観てよかった!」と思ったのは、樹里咲穂コンサート「JUBLEE-S」だが、
これは、作品が良かったのではなく、ほとんど樹里ちゃん&出演者の力。
これでいいのだろうか、宝塚歌劇団。
私は今、誰か友人を宝塚に「はめよう」という気持ちは、まったくなし。
だって、はっきり言って、
宝塚を観た事がない人に勧められるほどの良い作品がないんだもの。
毎公演「今度は面白いかも…」と微かな期待を寄せて、劇場に足を運ぶのだが、
「まあ、こんなもんか…」で終わり。
ご贔屓スターが出ていてもそうなんだから、
もうちょっと作品のレベルを上げないと、この先が不安である。
もちろん、宝塚ファンとしての自分のスタンスが変って来たこともあると思う。
初めて好きになったスターは、安奈淳だった。
その当時はとにかく「オトミさん・命」で、
高校生だったから、作品的満足度なんて考えた事はなかったと思う。
今より娯楽が多様化していない時代だったからかもしれないが(笑)
どの作品を観ても、それなりに楽しかったし、
オトミさんが舞台に出ているだけで幸せだった。
安奈淳が退団した後は、麻実れいのファンになった。
でも、オトミさんの時にくらべれば「はまり度」は低かったかも…。
グッズを集めたりすることはあまりなく、公演を観るだけで満足していた。
ちょうど、大学生&OL時代で、他に興味のあることも多かったからかもしれない。
ターコさん退団とほとんど同時に結婚して(笑)
それからは、仕事や家事、そして育児…と、宝塚からは遠ざかってしまった。
自分では、「観劇したい」という気持ちはあったものの、
もう自分が「宝塚に嵌る」ことはないだろう…と思っていた。
それを見事にひっくり返してくれたのが、轟悠だった。
まさか、また宝塚、というか、一人のスターにこんなに嵌ってしまう時が
来るとは…。(詳細は、「暁生の轟偏愛遍歴」参照…爆)
まったく、人生なにが起こるかわからないものである…(笑)
まあ、そんな調子の私だったが、とどちゃん専科入りを機に
轟ファンとしての自分の熱もひと段落し、
これからは、のんびり宝塚ファンして行こう…と思うようになった。
(いや、単に「おっかけ」をする体力が無くなっただけか?)
今、一番大好きなのは、音月系…じゃなくて、音月桂だが、
まだ新公を卒業したばかりの生徒さんだし、先が長いので(たぶん…笑)
とどちゃんに嵌っていた時のように「今観ないと、次はないかも…」という
切羽詰ったような気持ちはない。
彼女の成長を見守るのがとても楽しく、桂ちゃんが舞台に出てくれるだけで幸せだし、
たまーーにする入り待ちでも、可愛くて親しみやすい素顔に魅了される。
これから、どんなスターに成長してくれるのか、本当に楽しみだ。
退団していくスターも多くて寂しいけれど、どんどん新しいスターも生まれていて、
そういう意味では、まだまだ楽しみは残されていると言っていい。
ただ、問題はやはり作品内容。
友人の一人は、最近すっかり宝塚離れしてしまった。
元々特定のご贔屓スターがいない彼女は、今ではすっかり外部のミュージカルのファンだ。
「面白い作品がない」というのが、その理由。
「最近の宝塚は、面白くない」
確かに、そう言われるとその通りなので、返す言葉が無い(苦笑)
ここまで、スター・システムとそれを支える熱烈なファンに支えられている劇団は
他にはないだろうと私も思う。
同じ公演を、2度3度どころか、10回以上観るファンだってざらなのだから、
本当にファンってありがたい。
でも、そんなに熱烈にリピートしてくれるファンばかりではないのだから、
せめて「金返せ~」と思われないような(苦笑)
チケット代に見合った作品を上演して欲しい…。
私の観劇のスタンスとしては、一応「生で観る」があるので、
どんなに前評判が悪い作品でも(笑)
取り合えず、舞台を観てから文句を言おう…と観に行くことにはしている。
でも、もし、スカステに加入してしまったら、大劇場公演の映像を観て
東京公演を観に行くのを止める(あるいは減らす)作品が出てきてしまうかもしれない。
もちろん、増やす事もあるかもしれないけれど…。
私は、宝塚が大好きだ。
好きだから、なんだか最近の宝塚がとても悲しい…。
昔のように、独特のカタルシスを得られる作品が少なくなったように
思えてならない。
「思い出は美化されるものだから」と言われれば、それまでかもしれない。
でもでも、やっぱり初めて宝塚を観た頃の、あの感動と興奮を舞台で得たいと切に思う。
帰り道に主題歌を口ずさみながら、ふわふわウキウキとした気分で、
家路に着きたいのだ。
なんて、もやもやしていたら、友人から携帯メール。
星組「長崎しぐれ坂」がめちゃくちゃ良いそうだ。
“セット、人の使い方、場面構成、すべて『これぞ宝塚』、生きてて良かった”
という、アンドレ状態…(笑)
生まれながらの宝塚ファンで、
私以上に宝塚の現状に厳しい意見を持つ友人なので、かなり期待…。
うーーん、文句を言うのも、宝塚を愛すればこそ。
どうか、無事に100周年を迎えられるように頑張って欲しい。
2005/06/04 (SAT)
順番を整えるだけで、捨てる気にはならず…。
『歌劇』も『グラフ』も、約10年分残っている…。
年に1度も読み返したりしないのに、うーーん。
もし、引っ越すことがあれば、処分する気になるのだろうか…?
プログラムも、ずいぶんたくさん溜まったものだ。
本公演の連続観劇記録は、60作を超えた…。
昔、通っていた頃の作品を足したら(すでにプログラムは捨ててしまった…殴)
何作ぐらい観たことになるのだろう…?
でも、ここ1・2年ほど特に本公演での印象に残る作品が少ない気がする。
プログラムを見返して初めて、「ああ、こんな作品があったっけ」と思い出す始末。
ここ1・2年で観た作品の中で、いい意味でも悪い意味でも(苦笑)、
印象に残っている作品って、「王家に捧ぐ歌」と「スサノオ」だ。
いずれも、キムシン作品で、取り合えず?強烈なインパクトがあった。
でも、「この作品を観てよかった~!」と心から思える作品はあったのだろうか?
うーーん、残念ながら、宝塚のオリジナル作品としては、本公演では、なし。
唯一「いい作品だったなあ」と思ったのは、「花供養」(日生劇場)。
でも、この作品、歌なし踊りなしの異色作品なので(しかも再演)
これが好きっていうのも、どうかと…。
主役のとどちゃんは、ちょっとニンに合わない役だったしなあ…。
あと、「観てよかった!」と思ったのは、樹里咲穂コンサート「JUBLEE-S」だが、
これは、作品が良かったのではなく、ほとんど樹里ちゃん&出演者の力。
これでいいのだろうか、宝塚歌劇団。
私は今、誰か友人を宝塚に「はめよう」という気持ちは、まったくなし。
だって、はっきり言って、
宝塚を観た事がない人に勧められるほどの良い作品がないんだもの。
毎公演「今度は面白いかも…」と微かな期待を寄せて、劇場に足を運ぶのだが、
「まあ、こんなもんか…」で終わり。
ご贔屓スターが出ていてもそうなんだから、
もうちょっと作品のレベルを上げないと、この先が不安である。
もちろん、宝塚ファンとしての自分のスタンスが変って来たこともあると思う。
初めて好きになったスターは、安奈淳だった。
その当時はとにかく「オトミさん・命」で、
高校生だったから、作品的満足度なんて考えた事はなかったと思う。
今より娯楽が多様化していない時代だったからかもしれないが(笑)
どの作品を観ても、それなりに楽しかったし、
オトミさんが舞台に出ているだけで幸せだった。
安奈淳が退団した後は、麻実れいのファンになった。
でも、オトミさんの時にくらべれば「はまり度」は低かったかも…。
グッズを集めたりすることはあまりなく、公演を観るだけで満足していた。
ちょうど、大学生&OL時代で、他に興味のあることも多かったからかもしれない。
ターコさん退団とほとんど同時に結婚して(笑)
それからは、仕事や家事、そして育児…と、宝塚からは遠ざかってしまった。
自分では、「観劇したい」という気持ちはあったものの、
もう自分が「宝塚に嵌る」ことはないだろう…と思っていた。
それを見事にひっくり返してくれたのが、轟悠だった。
まさか、また宝塚、というか、一人のスターにこんなに嵌ってしまう時が
来るとは…。(詳細は、「暁生の轟偏愛遍歴」参照…爆)
まったく、人生なにが起こるかわからないものである…(笑)
まあ、そんな調子の私だったが、とどちゃん専科入りを機に
轟ファンとしての自分の熱もひと段落し、
これからは、のんびり宝塚ファンして行こう…と思うようになった。
(いや、単に「おっかけ」をする体力が無くなっただけか?)
今、一番大好きなのは、音月系…じゃなくて、音月桂だが、
まだ新公を卒業したばかりの生徒さんだし、先が長いので(たぶん…笑)
とどちゃんに嵌っていた時のように「今観ないと、次はないかも…」という
切羽詰ったような気持ちはない。
彼女の成長を見守るのがとても楽しく、桂ちゃんが舞台に出てくれるだけで幸せだし、
たまーーにする入り待ちでも、可愛くて親しみやすい素顔に魅了される。
これから、どんなスターに成長してくれるのか、本当に楽しみだ。
退団していくスターも多くて寂しいけれど、どんどん新しいスターも生まれていて、
そういう意味では、まだまだ楽しみは残されていると言っていい。
ただ、問題はやはり作品内容。
友人の一人は、最近すっかり宝塚離れしてしまった。
元々特定のご贔屓スターがいない彼女は、今ではすっかり外部のミュージカルのファンだ。
「面白い作品がない」というのが、その理由。
「最近の宝塚は、面白くない」
確かに、そう言われるとその通りなので、返す言葉が無い(苦笑)
ここまで、スター・システムとそれを支える熱烈なファンに支えられている劇団は
他にはないだろうと私も思う。
同じ公演を、2度3度どころか、10回以上観るファンだってざらなのだから、
本当にファンってありがたい。
でも、そんなに熱烈にリピートしてくれるファンばかりではないのだから、
せめて「金返せ~」と思われないような(苦笑)
チケット代に見合った作品を上演して欲しい…。
私の観劇のスタンスとしては、一応「生で観る」があるので、
どんなに前評判が悪い作品でも(笑)
取り合えず、舞台を観てから文句を言おう…と観に行くことにはしている。
でも、もし、スカステに加入してしまったら、大劇場公演の映像を観て
東京公演を観に行くのを止める(あるいは減らす)作品が出てきてしまうかもしれない。
もちろん、増やす事もあるかもしれないけれど…。
私は、宝塚が大好きだ。
好きだから、なんだか最近の宝塚がとても悲しい…。
昔のように、独特のカタルシスを得られる作品が少なくなったように
思えてならない。
「思い出は美化されるものだから」と言われれば、それまでかもしれない。
でもでも、やっぱり初めて宝塚を観た頃の、あの感動と興奮を舞台で得たいと切に思う。
帰り道に主題歌を口ずさみながら、ふわふわウキウキとした気分で、
家路に着きたいのだ。
なんて、もやもやしていたら、友人から携帯メール。
星組「長崎しぐれ坂」がめちゃくちゃ良いそうだ。
“セット、人の使い方、場面構成、すべて『これぞ宝塚』、生きてて良かった”
という、アンドレ状態…(笑)
生まれながらの宝塚ファンで、
私以上に宝塚の現状に厳しい意見を持つ友人なので、かなり期待…。
うーーん、文句を言うのも、宝塚を愛すればこそ。
どうか、無事に100周年を迎えられるように頑張って欲しい。
2005/06/04 (SAT)
- 関連記事