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星組「巌流」(日本青年館)

  • CATEGORY宝塚歌劇
  • PUBLISHED ON2003/ 12/ 29/ 11:23
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2003年最後の観劇は、星組東京特別公演・安蘭けい主演「巌流」。
次期トップを視野に、ここで一発決めたいとうこちゃん、
「花恋」で相性の良い斎藤先生の作品で満を持しての登場!
さて、いったいどのような佐々木小次郎を見せてくれるのだろう…と
ファンならずとも期待でいっぱいであったのだが、さすが…という印象。

まずは、とても綺麗!
でもって、以前の彼女にはあまり感じられなかった(私的に)
「妖しさ」のようなものを感じることができた。
私のとうこちゃんの印象は、豪快な役やアクの強い役の時はとてもいいのだけれど
白っぽい役や翳のある役はいまひとつ線が弱い…というものだったのだが
今回の佐々木小次郎は、豪壮というより悲劇の王子様タイプの役であるにも関わらず
危うさや脆さのようなものを感じさせて、とても良かったと思う。
こういう味も出せるようになったんだなあ…と、しみじみ…。
彼女が今年演じた役の中で、一番好きな役と言えるかもしれない。
剣を捨てたいと思いつつも、憑かれたように長太刀を振るい、
宿命の対決へとひた走っていく佐々木小次郎を、とうこちゃんは美しく演じていた。

そして、もう一人の主役とも言えるかもしれない宮本武蔵に汐美真帆。
いやあ、どうしてこの人ってこんなに色っぽいんだろう…。
あの目は犯罪モノだとおもうわ…。
同期のとうこちゃんをしっかり支えて、豪放磊落な武蔵を作り上げていた。
武蔵の突っ走りぶりもまたなかなか楽しくて、時には笑いを誘う場面もあり、
おかしな言い方だけれど、チャーミングな宮本武蔵だったと思う。

このとうこ小次郎とケロ武蔵のボレロは、まったくもって眼福もので、
この場面のためだけでも、何度もリピートしてしまう人がいそう…(笑)
まったく個性の異なる役者が舞台で火花を散らすのを観るのは本当に楽しい。
やはり、主演者だけが上手かったりカッコいいのよりも、
男役二人がカッコイイ…というのが、私は好きだ。

ストーリーは、ちょっと人物の感情の動きなどに書き込み不足の感は否めないが
(椿が結婚したと聞いて荒れる小次郎に
「アンタ椿のこと、そんなに好きだったのか?」と思わず突っ込みたくなった)
まあ登場人物も多いし、仕方ないのかな…という気もした。
ただ、もう少し武蔵の人物を深く書き込んでくれていたら、
ラストの巌流島での対決に、もっとインパクトがあったのではないかという気がする。
「俺たちは似たもの同士だ」というモノローグに
ちょっと説得力が足りないような印象を抱いたので。

ヒロイン二人、椿のかのちかちゃん&アンナ陽月華ちゃんもよくやっていたが、
ちかちゃんにもう少し悲壮感があれば良かったかも…。
ちょっと勝気な面がまさっていたような気がした。
うめちゃんは、もうガイジンそのもの(笑)
あのバランスで日本物は難しいかも…。
でも、しっとりした演技は今までで一番好感が持てた。

他にも、英真なおき・麻園みき・紫蘭ますみ・綺華れいなどの好演が光った。
ミキちゃんって、ふとしたときにマリコさんそっくりなんだよなあ…。
マリコ・ノル・ブン時代の星組を最もよく観ていた私なので(音羽椋ファンだった♪)
今の星組の下級生をほとんど知らず、時代の流れを感ぜずにはいられなかった。
本公演だけじゃ、なかなか下級生まで覚えられないのね~。

というわけで、なかなか収穫の多い今年最後の観劇だった♪
来年も、素敵な舞台に出会えることを楽しみに…。

2003/12/29 (MON)
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