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ミュージカル「十二夜」(帝国劇場)

「レミゼ熱」冷めやらぬまま、帝劇にてミュージカル「十二夜」を観劇した。
「十二夜」は、もちろんシェークスピアの喜劇。


≪ストーリー≫

嵐で船が難破し、別れ別れになってしまった双子の兄妹
セバスチャン(岡幸二郎)とヴァイオラ(大地真央)。
海辺の町にたどり着いたヴァイオラは、男装してシザーリオと名乗り、
オーシーノー公爵(鈴木綜馬)のもとで小姓として勤めることに。

公爵はオリヴィア(愛華みれ)という姫に恋をしており、恋の使者をヴァイオラに命ずるが、
あろうことがオリヴィアは男装のヴァイオラ(シザーリオ)に恋をしてしまう。

だが実はヴァイオラはオーシーノー公爵に恋をしており、
もちろん姫の気持ちに応えることはできない。

そこに、シザーリオそっくりの双子の兄セバスチャンが現れたものだから、
話はますますこじれて複雑に…。


≪キャスト≫

 ヴァイオラ(シザーリオ):大地真央
 オーシーノー公爵:鈴木綜馬
 オリヴィア:愛華みれ
 セバスチャン:岡幸二郎
 道化:川崎麻世
 ネコ:本田美奈子
 マルヴォーリオ:上条恒彦
 マライア:鷲尾真知子


いやー、本当に楽しかった!
何しろ達者な方ばかりの上、歌・ダンスとも見ごたえ聴きごたえのあるものばかりだし、
おおいに笑い、最後はほろりと涙ぐむような場面もある楽しく上質な舞台だった。

主演は、日本のミュージカル界のトップスター大地真央。
そして、二番手が元花組トップの愛華みれ。

迎える男役陣…じゃなくて男優陣は、
鈴木綜馬・岡幸二郎・川崎麻世というジャベール三人衆(笑)
おお、エポニーヌの本田美奈子ちゃんもいる。
ああ、なんて豪華なの!
実はこの観劇の主な目的は、鈴木綜馬さんと岡幸二郎さんを観る事だった。

が…、やはり凄かった!大地真央様!!
私はすっかり持っていかれました。
あの美しさ、そしてチャーミングさ!
大地真央は、ヴァイオラが男装したシザーリオを、初々しくて聡明な、
少年から青年になりかけの男の子としてとても上手く演じていて、本当に驚いてしまった。

だって、大地真央といえば、私が初めて宝塚を観た時すでに研4くらいで、
スター街道驀進中という感じだったのだ。
その彼女が今も現役バリバリで主演を張っているとは…。
歌だってそんなに上手なわけじゃないのに、でも本当に魅力的な女優さんだ。
感服いたしました…。

対する愛華みれ・タモちゃん。
なんだか男役時代より、生き生きとしていて綺麗になったように見えた。
女優としてはまだまだという感じだが、綺麗で華があるからこれからどんどん活躍しそう。

そして、豪華男優陣。
鈴木綜馬さんは、気品があって心優しく、恋に悩む公爵を素敵に演じていた。
優しく繊細な歌声が胸に染み入る感じで、そりゃあ、ヴァイオラだって好きになると思うわ…。

岡幸二郎さんは「レミゼ」からの連続出演ということで、出番は少ないものの、
あの朗々とした美声は健在。
長身ですらりとした姿はまさしく王子様のようで、とてもジャベールと同一人物とは思えない。
さすがマオさんご指名だけある…という感じ(笑)
タモちゃん、結婚式の場面ですごく嬉しそうに寄り添ってたし…。(羨ましい…)

川崎麻世くんは狂言回し的な役割で、メイクが「パイレーツ・オブ・カリビアン」の
ジョニー・デップだった(笑)
演技も歌も達者だし、本当にカッコイイ人だ。
元アイドルとか恐妻家(苦笑)というレッテルが気の毒。
とてもいい舞台人だと思うのになあ。

他にも、本田美奈子ちゃんや上条恒彦さんなど、
本当に歌もお芝居も上手くて、舞台を締めてくれたし、
ダンスチームの皆さんも、素晴らしいダンスを堪能させてくれた。


そしてやはり感じたのは、「ミュージカルは歌が命」だということ。
ソロ、コーラス、デュエット…美しい響きは心を癒してくれる。
岡さんとアントーニオ役の越智則英さんのデュエットの素晴らしさには
ため息が出るほどだった。

「レミゼ」の勢いで、軽い気持ちでチケットを取ったのだが、
なかなかどうして素晴らしい舞台に、
最後は力いっぱい拍手を送っている自分がいた。
やはりミュージカルはいいなあ…。

2003/10/23 (THU)

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