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花組「野風の笛/レビュー誕生」初見雑感

  • CATEGORY宝塚歌劇
  • PUBLISHED ON2003/ 08/ 21/ 21:37
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今日、突然降ってわいたチケットのおかげで、花組を観劇することができた。

私の回りで観劇した友人達が口を揃えて「暁生さん、絶対はまるから」と言い切るので、
私もウキウキしながら日比谷へ出かけた。

いやあ、月組観劇からずいぶん久しぶり~!!
まずはキャトレに出向き、桂ちゃん・壮ちゃん・かしげちゃん・きりやんのポスカ、
プログラム、花組本、そしてビデオもGET!
その時点で、かなり花組モード急上昇、「いくわよっ」な気分になる。

その後チケを譲ってくれたお友達と待ち合わせてランチをし、
いよいよ、劇場へ…。

では、初見なので本当に印象だけだが、ちょっと書いてみようと思う。

まずは「野風の笛」。
うーーん、なんかよく分からない話だった(おいおい)

どうやらテーマは「群れるより孤高を誇れ」ということらしい…。
が、どうも忠輝のキャラ立てが、私には明快には感じられなかった。
だって「孤高」という感じが全然しないんだもん。

傀儡子たちには「鬼っ子様」と親しまれ、献身的な家来だっている。
可愛らしい妻からもひたすら慕われているし、人望だってある。

確かに権力に執着せず、自由に生きたいというのは分かるけれど、
それが「群れるより孤高を誇れ」ということなのだろうか?

もしかしたら、最後に一人になった忠輝が、
やっと自由に生きられるというある種の身軽さ(そして寂しさ)を感じた時に、
初めて「群れるより孤高を誇れ」という境地になった…ということなのだろうか?
うーーん。よく分からない。

将軍の息子として生まれた男が、ただ自分の思いのままに生きていきたい…というのは、
確かに時代背景を考えれば非常に難しいことだとは思うが、
本当に孤高に生きたいのなら、もっと別のやり方もあるような気がするが…。

どうしてイスパニアに行くのを止めたんだろう?
三九郎が死んだから?
それとも主水正に「藩をお捨てになるのですか?」といわれたから?

本当に孤高に生きたいのなら、多少の犠牲は厭わずに貫けばいいのに…などと思ってしまった。
それで、誰かを苦しめることになったり、誰かに憎まれることがあっても仕方がない…
という位の覚悟がないと、自分の意志を貫くのは難しいと思うのだが。
そういう憎まれキャラの方が私は好きなんだけれど(笑)

だから、私は、柳生宗矩みたいな人間の方が結構好きだ。

花井主水正も、忠輝に止められても、将軍に諫言しに出向き命を自ら絶ったことで
自分の生き方を貫いた。
「死なねば納まらぬ時もございます」という台詞が、とても心に響いた。

数々の疑問点というか、突っ込みどころも、きっと原作を読めばその意味がわかるのだろうが、
原作を読まなきゃわからない話じゃちょっと困るんだけど…(苦笑)

谷先生のお話って、「これが言いたい」というテーマがあるのは良く分かるのだが、
そのテーマの示し方が、すごく浅いっていうか、押し付けがましいんだよね。

たとえば「人ってやっぱりいいですね」という豊臣秀頼の台詞一つ取っても、
それは忠輝の行動を見た観客の方が「人っていいなあ」と感じる事であって、
それを秀頼の言葉にしてしまうのは、まったくもって安っぽく
興ざめとしか言いようがない気がするのだ。
「言葉」で語るのではなく、「行動」で感動させて欲しい。

なんて、ずいぶん文句ばかり並べ立ててしまったが、
出演者の方々はみんな素晴らしかった。

とどちゃんは、やはり安定感と貫禄で、安心して観ていられた。
ただ、若い時代にはやや無理を感じたが…(苦笑)
横にいるのがオサだけにね、ちょっと厳しいぞ~。

あと、「父上~~!!」を聞いた瞬間、忠輝が夫差に見えたけど(爆)

日本物の所作も美しく、さすがである。
私は家康に初めて目通りする場面の烏帽子姿が一番好きだ。
やや俯き加減の斜め45度の顔の美しいことったらないぞ~。

得意の立ち回りも素晴らしくて、柳生の皆さまはあんな大人数にも関わらず、腰が引けていたような~(笑)

花井主水正役のオサは今回、超儲け役である。
陰腹を切って将軍に諫言する場面は、気迫に満ちた熱演で、私も泣いてしまった。
6年も上級生のとどちゃんと並んでも全然遜色なく、いやあ成長したなあと感心。

瀬奈くんの柳生宗矩は、今までにないタイプのクールで清濁併せ呑む…という男だが、
大人の役どころを見事に演じていた。
無表情で淡々としたところも魅力的だったが、唯一感情の揺れをみせる
主水の諫言の場面も、武士としての誇りを感じる事が出来てとてもよかった。

後は、やはり大御所を演じたゆうちゃんさん。
まさに、名演だった。
大御所としてのプライドの高さの表現も上手かったし、
忠輝と心を触れ合わせる場面は、感動してしまった。

秀頼のゆみこちゃんも出番は少ないが、なかなか頑張っていたし
ルドルフの経験が生かされていたように感じた。

不知火の蘭とむくんは、伸び伸びと明るいキャラクターで
お芝居の雰囲気作りに、大きな役割を果たしていた。
ただ、忠輝の胸で死ぬ場面、何も歌わなくても…(谷先生頼むよ…泣)

ふーちゃんは、優しく柔らかい雰囲気でとどちゃんに寄り添っていて
まずは、無難な滑り出しだろうか?
もっと自信をもって欲しい。

他にも色々あるが、お芝居はこんな感じかな。
今度観たら、また印象も変わるかもしれないけれど。



そして、ショー「レビュー誕生」。
もう、すっかり嵌ったぜ。ありがとう、草野先生…(涙)

「Joyful!!」「バビロン」に続き、私的には最近の大ヒットになりそうだ。

とにかく早送りしそうな場面がない、無駄のないショー。
プロローグから大階段を使う演出も大好きなので嬉しい。

ちょっとお芝居では消化不良気味だったが、ショーで大満足。
私としては、轟ファンとしてもショーの方が断然好きだ。
だって、綺麗だしカッコイイんだもん(笑)

「これこれ、私はこういう轟悠が見たかったのよ~」と思ってしまった。
特に白いコートの場面は、男役としての洗練された仕草がとても素敵だった。

歌はやはり、シャルル・ジドラーの場面がいい。
いい歌だなあ~。
なんだか、自分が一番熱く轟ファンしていた頃を思わず思い出してしまって
ちょっとうるうるしてしまったわ。


そして、ショーでも貫禄充分のオサ。
「私は春野寿美礼よ、何か文句でも?」と言う感じの、ややキ○ク系のタカビーなフェロモンは、
ファンを総しもべ化してしまう。まさしく「ご主人様」である。
と言いつつもジークフリードの○けチックな表情もなかなかそそられたけど…(腐女子モード)

声にも艶があって聞いていて心地よく、「歌が上手いトップっていいなあ」としみじみ思った(苦笑)


で、いよいよショーで本領発揮の瀬奈くんである。
いやあ、もうここでは語るまい。(長くなりそうだし…)

とにかく最高である♪(ただのファン…笑)
「俺様が好きかい?なら付いて来いよ」という誘い目線についついやられてしまうと
もうその先は「恋の奴隷」よ…。

ダンスはもちろんだが、歌もいいじゃないか!
特にデュエットダンスのところの歌は、感動ものだったわ。
いつに間にこんなに聞かせるようになったんだろう…。
ああ、大きくなったのね……(感涙)←オバカさん

そしてとむくん♪
おお、痩せた!!カッコイイ!!
でも濃さは健在(笑)
なんかね、垢抜けた感じになって来たわ…。うーーん先が楽しみ。

しかし、花組って凄いわーーー。層が厚いし、濃い。
若手にまだまだいい子がいるもんね。
さすが「男役の宝庫」。

しかも、今回まるでトップが3人いるかの如く、充実したメンバーなので、
まるでTCAを観ているような豪華さを感じてしまった。
次回が楽しみだわ~~。


ではでは、言い足りないことはまだまだあるが、初見雑感はこの辺で。

2003/08/21 (THU)

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