あの頃の宝塚 「初演・ベルばら」
一昨日・昨日と、昔の宝塚の話で盛り上がったので、ついつい懐かしくなり
今日は初演『ベルばら』のビデオを観てしまった。
初演と言っても、本当の初演・月組版『ベルばら』(1974)の翌年に上演された『ベルサイユのばらⅡ』である。
花組・雪組と続演され、花組は榛名由梨のアンドレ&安奈淳のオスカルで、
雪組は、汀夏子のオスカル&麻実れいのアンドレだ。
いやあ、やっぱりいいわ~!!
誰が何と言ったって、私にとっては初演が一番!!
あのオトミさんの歌はどうよっ!!
フェアリーで可愛いお顔してるくせに、あの濃~い歌声は最高です。
ショーちゃん、実は当時あまり歌は上手くないとおもっていたんだけれど、
今改めて聞いてみると上手いじゃん!
昔の人はみんな上手かったのね~~。
ハマコちゃんクラスなんて、ゾロゾロいたもんな…。
貴婦人たちの専科さんもみんな品があって、お上手。
水穂葉子さん、あんな人ってもういないし…(涙)
雪組版のアンドレは、当時研6だったターコさん。
ショーちゃんの後だけに、かなり大変だったと思うんだけれど、
いやあ、上手すぎっ!!!今の研6さん、ターコさんを見よ!!
ジュンコさんの熱のこもったお芝居も懐かしい~。
少年っぽい容姿を持ちながらも、情熱的でクサくてカッコよかった。
あの流し目にどれだけのファンが殺されたことか(笑)
上級生から下級生に至るまで、みんな綺麗で上手いぞ~。
セットもお衣装も豪華だぞ~(泣笑)
ビデオ見ながら、チケット取るために学校サボって(先生すまん)前売りの前日から
東宝劇場に並んだことを思い出してしまった。
もちろん清く正しく美しい乙女(&いにしえの乙女たち・笑)を
徹夜させるわけにもいかず、当時は整理券を配って帰していたっけ…。
ドキドキしながら幕が開くのを待ち、華やかな舞台に圧倒されながらも
倍率の低いオペラで一生懸命舞台を見つめていたことを思い出す。
組のカラーでできたビニールバックも売っていて、それを持つのがとってもオシャレだったっけ(笑)
(すぐ壊れたけど…笑)
70年代当時は、『ベルばら』で俄か宝塚ファンが激増し、
古くからのファンは新しいファンを眉をひそめて見ているところがあって
私も『新参者』として、何となく小さくなっていたような気がする。
そんなこともあり、以前友人に「私、新しいから…」と言ったら、
「いつからのファン?」と聞かれ、
「初演『ベルばら』から…」と答えたら
「暁生さん、そりゃ充分“オールド”よ~」と笑われた。
『ベルばら』初演当時、オールドファンと言ったら戦前から観ているファンを指したので、
今や自分も“オールド”の仲間入りなのかと思うと、しみじみと感慨深いものがある。
純粋で可愛かったあの頃の私だが、世俗の垢にまみれた今でも、『ベルばら』ビデオを観ると、
宝塚の舞台に真剣に憧れ、美しいスターに胸をときめかせ、少ないお小遣いの中から
大好きなオトミさんやターコさんのブロマイドを買っていたことを思い出す。
うーーん、やっぱり私にとって『ベルばら』は特別な作品…。
2003/07/13 (SUN)
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