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花組「不滅の棘」

  • CATEGORY宝塚歌劇
  • PUBLISHED ON2003/ 04/ 01/ 21:25
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行って来ました、赤坂ACT「不滅の棘」!
実は、雪組東宝公演が始まっているので、私としては桂ちゃんモードだったんですが、
行って良かったです。

いやあ、面白かったわ~。すごく私好みの話で。

科学者だった父親が与えた薬によって不老不死の身体になってしまった主人公エロールが、
自分の子孫である女性が原告として訴えていた遺産相続裁判を勝たせたことから、
その女性や、被告側の令嬢の運命を変えていくというようなお話。

春野君は、もちろん主役の不老不死の青年で、今は有名歌手。
出会う女性にことごとく愛されてしまうが、彼自身は誰も愛せない。

「愛は不滅よ」と熱い想いをうったえる女性(ふづき美世&遠野あすか)に、
皮肉な笑みで「人の心は変わる」と冷たく返すところが、
もうカッコイイったらなかったわ。
きっとやってて楽しいだろうな~(笑)
私、こういうキャラって大好きなのよね。

愛を信じられなくて、冷たくて、虚無的で、人を人とも思っていないような…。
でも、時々感情に流されそうになり、そんな自分を自嘲したり。
遥か昔の幸せになりたかった自分を未だに捨てきれず、
心に刺さった棘の痛みに苦しんでいるところとか、かなりツボなキャラだわ~。

うーーん、原作は女性が主役らしいけど、これを男にした
木村ティーチャーって凄い!
ちょっと「ドリアン・グレイ」っぽいよね、うひひ…。

春野くんはかなり嵌ってる。
女装もあって、ファルセットで歌うところ、いいじゃん(笑)
私、女装が好きなんです(いえ、春野君は女…笑)
退廃的なムードが漂っていて、妖しい感じがイケてたよ。

でもって、肝心の(笑)瀬奈くんよ!
弁護士の助手という役どころで、弁護士であるお父さんはハッチさん。
でも、この親子、弁護士というよりは、その筋の方と言う方が何故かぴったり来るんだけど?(爆)

しかも、全編スーツよ!
いやあ、もう瀬奈くんのスーツ姿のカッコよさったらなかったわ!
ちょうどセンターのお席だったので、
勘違い目線がガンガン来て「キャー、そんなに私を見つめないで~♪」と
アホなことを思いながら観てしまった…(幸せ…)

瀬奈くんに関しては、役どころとか、演技なんてどうでも良くて(おい!)
ただただ「かっこいいぞ~~」とうっとりしていた。

だって、役のキャラとしては春野君のエロールの方がお耽美で好みなんだもん(笑)

今回はフィナーレなしだったんだけど、
出来たら春野くん&瀬奈くんで「スーツでタンゴ!」とか観たかったわ~(あ、ヨダレが…)

それにしても、今回は木村ティーチャーの仕掛けに、まんまと嵌ってしまった。
謎の老女カメリアとして出てくる、春野エロールが昔遊んだ女って、
もしかしたら、男役に群がるおばちゃんファンのこと?
なんて、木村ティーチャーの辛辣さも感じつつ、
それでも辞められないのよヅカファン…と満足の「不滅の棘」だった。

ちなみに私も「愛に永遠はない」「終わりがあるから美しい」派です。

2003/04/01 (TUE)
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