ボリショイ・バレエ「眠れる森の美女」
- CATEGORYミュージカル・歌舞伎など
- PUBLISHED ON2002/ 09/ 25/ 21:09
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轟ファン仲間のRさんのお誘いで、上野の東京文化会館にボリショイ・バレエを観にいく。
前回、ルジマートフのガラ公演ですっかりバレエの虜となった私だが、
全幕ものは、恥ずかしながら大人になってからは初めてである。
演目は「眠れる森の美女」
チャイコフスキーの音楽はよく知っていたし、TVなどで触りを観たことはあるものの、
全幕を通して観るのはこれが初めてである。
東京文化会館も、場所はよく知っていたが入るのは初めてだ。
5階まである、まるで歌劇場のような座席配置に感動。
やはり「クラシック音楽の殿堂」という言葉がピッタリだ。
3階席からオケボックスを見ると、オーケストラのメンバーがチューニングをしている。
おお、みんな外人だ!(笑)
ダンサーはもちろん、舞台装置、オーケストラなど、
スタッフが総勢250名も来ているのだから当たり前なのだが、
なにしろ初めてなので、どんな小さなことにでも感動してしまう。
チケットが高いのもなるほど…と頷ける。
ボリショイ・バレエは、正式にはロシア国立ボリショイ・バレエ団と言い、
226年の輝かしい伝統を誇る、<ボリショイ=大きい>という文字どおり、
舞踊手だけでも150名を擁する世界有数の規模と、
スケールが大きく躍動的な舞踊スタイルによって世界に君臨している
ロシア・バレエの頂点に立つカンパニーだ。
今回の来日は1999年以来3年ぶりの来日で、演目は「眠れる森の美女」の日本初上演の他に、
「スパルタカス」で、こちらも日本では29年ぶりの上演だそうだ。
私は10月に「スパルタカス」も観る予定なので、楽しみにしている。
で「眠れる森の美女」である。
とにかくセットや衣装が重厚で美しいのに感動。
オーケストラの演奏もさすがボリショイ劇場付きの管弦楽団、という感じだ。
そして、素晴らしいダンサーたち!
前回の「ガラ公演」は、各演目の美味しい場面ばかりの公演だったので
全幕物で飽きたらどうしようなどど、不謹慎にも思っていた私であったが、
(宝塚でも、飽きると眠気を催すことがあるし…笑)
飽きるどころか夢中になって観てしまい、あっという間に終わってしまった。
美しくて素晴らしいテクニック、そして情感溢れる表現力。
さすがに超一流というか、どんな端役(?)の人も、
手を抜かずに、しっかり舞台で息づいているのが素晴らしい。
安定した舞台なので、とても落ち着いて観ることができた。
特にオーロラ姫役のニーナ・アナニアシヴィリの可憐な美しさと
豊かな表情、手の指先からつま先まで一部の隙もない表現力、
素晴らしいテクニックにはうっとりしてしまった…。
「いいものはいい」この言葉に溢れた舞台。
生で観る素晴らしさを体験することができた。
ああ、バレエってこんなに楽しいものだったなんて…。
やっぱり舞台って素晴らしい!
2002/09/25 (WED)
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