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早くも読書の秋…かも?

今日も雨がしとしとの茨城県南地方です。
しばらく青空を見ていませんが、
当分はこんなお天気のようです。
薔薇の夏剪定が、秋剪定になってしまいそう(汗)。

庭仕事ができないぶん、読書量は増えています。

人間ドックからこの週末、友人に借りた「64(ロクヨン)」(横山秀夫)と、
図書館でずっと予約待ちだった「悲嘆の門」(宮部みゆき)を
一気に読みました。

「64(ロクヨン)」は、2013年の「このミス」1位ということで
読んでみたいなーと思っていたんです。
友だちのご主人が文庫を持っているというので、貸してもらいました。
初めての横山作品です。

彼女自身は「最初の数ページで挫折した」と言っていて
私も読み始めて、何となく意味がわかりました。
帯に「究極の警察小説」とありましたが
確かに警察組織に興味のない人には、辛いかも。

私はそういうのがけっこう好きなので、大丈夫ですが
あまり女性向きではないかもしれません。

ピリピリとした緊張感と、密度の濃さに、
途中で少々疲れましたが、面白かったです。

だけど、本当に警察組織の内部って、ああなの?
自分の属している派閥、刑事部とか、警務部とか
あるいは、本庁とか、地方警察とか、
それを守るために、相手を陥れるなんて。
そうだとしたら、普通の企業と変わらないんですね。

もちろん事件は起きますが
推理小説というより、企業小説みたいな感じでした。

続編がありそうな終わり方だったので
出たらまた読んでみたいです。

そして、ずっと楽しみに待っていた「悲嘆の門」。
これもまた、ファンタジー系が苦手な人(=ウチの夫、笑)はダメかもですが、
私は大好きです。

宮部さんのミステリ&ファンタジーって、
ごく普通の、地に足のついた現実生活の中に
不思議なものが突然あらわれるというのが、特徴だと思います。

そういう意味では、
パラレルワールドっぽいのが苦手な人でも
とっつきやすいかも。

「悲嘆の門」は、「英雄の書」の続編です。

「ラストがぬるい」という厳しい声もあるようですが、
前作のラストがちょっと辛かったので、
私は、あれでよかったです。
ほっとしました。
あまりに救いのないのは、後に引きずってしまうので。

それにしても、宮部みゆきさんって
ちょっと残念という作品がほとんどなくて
作品レベルが高い作家さんですね。
人気があるのもうなずけます。

ちなみに私のイチオシは「模倣犯」です♪
ファンタジー色のない、ミステリー。
眠れなくなる面白さです。

夫の妹の旦那さま(義弟)が、
宮部作品が大好きで、全部読んでいると言っていました。
私はミステリーしか読んでいませんが
今度は時代物も読んでみようかな。

横山作品は、「クライマーズ・ハイ」、「半落ち」「臨場」など
どれも有名なものばかりですが、
少し重そうなので悩み中です(汗)。


↓庭の写真を撮っていないので、使い回し。
春の坂野ガーデンの薔薇。

sakano2015_45.jpg

秋のお庭はどんな感じでしょうか?
行ってみたいです。





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