母の「自分探しの旅」in 秋田
今回の旅行は、
母にとっては「自分探し」の旅でした。
今年80歳になる母が、
「死ぬ前にもう一度行ってみたい」と
自分の故郷を訪ねました。
私の母は、秋田県の北部、
十和田湖の南側に位置する鹿角市出身なのですが
18歳で進学のため上京して以来、
秋田には住んでいません。
父は東京出身、しかも転勤族でしたので
なかなか実家に帰ることもできなかったそうです。
唯一、父が仕事で渡米していた1年ほど
実家のお世話になったくらい。
その時は、私も母の実家にいました。
まだ2歳だったので、ほとんど記憶はありませんが。
また祖父母とも、公けの仕事に就いていたため留守がちで
私にとっても、普通のおじいちゃん・おばあちゃんとは、
少し違う感じでした。
今は、祖父母はとうに亡くなり、
親戚も東京や秋田市にいるため
母の実家には誰も住んでいません。
そんなわけで、子ども時代を過ごした鹿角市と小坂町に
もう一度行ってみたいという母の希望で、
今回の旅行になりました。
鹿角市近郊の観光地といえば、十和田湖や八幡平が有名ですが
ここは、母も私も何度か行っているので、
今回は、鹿角市花輪町の「花輪ばやし」というお祭りと、
小坂町の「康楽館」や「小坂鉱山事務所」などの見学、
少し足を延ばして羽後町の「西馬音内の盆踊り」がメイン。
盛岡にもちょっと寄りました。
↓日本三大囃子のひとつ「花輪ばやし」 。
各町の屋台が町内を練り歩いた後、集合します。
全部で10台、華やかです。

↓各屋台ごとに賑やかなお囃子が。
ものすごいパワーにびっくりです。

「花輪ばやし」は、秋田では有名なお祭りらしいのですが
母も私も、初体験でした。
↓小坂町にある日本最古の芝居小屋のひとつ、康楽館。木造2階建てです。
約70年ぶりに訪れて、ご機嫌の母(笑)。

小学校4年生まで小坂町に住んでいた母は
康楽館で、東京から巡業でやってくる歌舞伎を観るのが
とても楽しみだったとか。
↓康楽館の内部。 建物は洋風ですが、中は和風です。
ふだんは大衆演劇の公演が主ですが
今でも毎年1回は、歌舞伎の特別公演があるそうです。

↓康楽館の花道に立つ、玉さま。(松竹サイトからお借りしました)

母が幼かった頃(昭和10年代)の小坂町は、小坂鉱山の全盛期で
電気・ガス・水道などのインフラも整い、
東北の片田舎とは思えないほどの文化生活だったそうです。
その後、母一家はお隣の鹿角市(当時は鹿角郡)に転居したのですが
あまりに不便な田舎だったので、カルチャーショックを受けたとか。
小坂町を訪れたのは私は初めてでしたが
母の思い出話は、常々聞かされていましたので(苦笑)
「ああ、ここが」という感じで、楽しく見学しました。
↓もうひとつのお祭りは、
羽後町の「西馬音内盆踊り」(公式サイトより)

勇壮で賑やかなお囃子と、それとは対照的な優美な踊りが
不思議な世界をつくります。
母の地元鹿角市にも、「毛馬内盆踊り」という有名な盆踊りがあって
見てみたかったのですが
日程が合わず、今回は諦めました。
「自分探しの旅」とは、母の友人の命名だそうですが、
自分のルーツを訪ねるという感じでしょうか。
母は、高校卒業までずっと秋田県に住んでいましたが
私は、引っ越しが多かったので、
どこが故郷か、自分でもよくわかりません。
たぶん、実家のある東京なのかなー。
でも、子供時代を過ごした北海道や岩手や千葉も
私にとっては、とても思い出深い土地です。
今回、母が一緒だったので、あまり写真が撮れなかったのですが
岩手で見た、岩手山や姫神山は、
私の幼いころの思い出の姿そのままでした。
いつか、私も、母のように思い出の場所を訪ねてみたいです。
母にとっては「自分探し」の旅でした。
今年80歳になる母が、
「死ぬ前にもう一度行ってみたい」と
自分の故郷を訪ねました。
私の母は、秋田県の北部、
十和田湖の南側に位置する鹿角市出身なのですが
18歳で進学のため上京して以来、
秋田には住んでいません。
父は東京出身、しかも転勤族でしたので
なかなか実家に帰ることもできなかったそうです。
唯一、父が仕事で渡米していた1年ほど
実家のお世話になったくらい。
その時は、私も母の実家にいました。
まだ2歳だったので、ほとんど記憶はありませんが。
また祖父母とも、公けの仕事に就いていたため留守がちで
私にとっても、普通のおじいちゃん・おばあちゃんとは、
少し違う感じでした。
今は、祖父母はとうに亡くなり、
親戚も東京や秋田市にいるため
母の実家には誰も住んでいません。
そんなわけで、子ども時代を過ごした鹿角市と小坂町に
もう一度行ってみたいという母の希望で、
今回の旅行になりました。
鹿角市近郊の観光地といえば、十和田湖や八幡平が有名ですが
ここは、母も私も何度か行っているので、
今回は、鹿角市花輪町の「花輪ばやし」というお祭りと、
小坂町の「康楽館」や「小坂鉱山事務所」などの見学、
少し足を延ばして羽後町の「西馬音内の盆踊り」がメイン。
盛岡にもちょっと寄りました。
↓日本三大囃子のひとつ「花輪ばやし」 。
各町の屋台が町内を練り歩いた後、集合します。
全部で10台、華やかです。

↓各屋台ごとに賑やかなお囃子が。
ものすごいパワーにびっくりです。

「花輪ばやし」は、秋田では有名なお祭りらしいのですが
母も私も、初体験でした。
↓小坂町にある日本最古の芝居小屋のひとつ、康楽館。木造2階建てです。
約70年ぶりに訪れて、ご機嫌の母(笑)。

小学校4年生まで小坂町に住んでいた母は
康楽館で、東京から巡業でやってくる歌舞伎を観るのが
とても楽しみだったとか。
↓康楽館の内部。 建物は洋風ですが、中は和風です。
ふだんは大衆演劇の公演が主ですが
今でも毎年1回は、歌舞伎の特別公演があるそうです。

↓康楽館の花道に立つ、玉さま。(松竹サイトからお借りしました)

母が幼かった頃(昭和10年代)の小坂町は、小坂鉱山の全盛期で
電気・ガス・水道などのインフラも整い、
東北の片田舎とは思えないほどの文化生活だったそうです。
その後、母一家はお隣の鹿角市(当時は鹿角郡)に転居したのですが
あまりに不便な田舎だったので、カルチャーショックを受けたとか。
小坂町を訪れたのは私は初めてでしたが
母の思い出話は、常々聞かされていましたので(苦笑)
「ああ、ここが」という感じで、楽しく見学しました。
↓もうひとつのお祭りは、
羽後町の「西馬音内盆踊り」(公式サイトより)

勇壮で賑やかなお囃子と、それとは対照的な優美な踊りが
不思議な世界をつくります。
母の地元鹿角市にも、「毛馬内盆踊り」という有名な盆踊りがあって
見てみたかったのですが
日程が合わず、今回は諦めました。
「自分探しの旅」とは、母の友人の命名だそうですが、
自分のルーツを訪ねるという感じでしょうか。
母は、高校卒業までずっと秋田県に住んでいましたが
私は、引っ越しが多かったので、
どこが故郷か、自分でもよくわかりません。
たぶん、実家のある東京なのかなー。
でも、子供時代を過ごした北海道や岩手や千葉も
私にとっては、とても思い出深い土地です。
今回、母が一緒だったので、あまり写真が撮れなかったのですが
岩手で見た、岩手山や姫神山は、
私の幼いころの思い出の姿そのままでした。
いつか、私も、母のように思い出の場所を訪ねてみたいです。
- 関連記事
-
- 聖地巡礼~旧前田侯爵邸*1 (2015/10/13)
- ドキドキ!バックヤードツアー♪ (2015/10/02)
- 母の「自分探しの旅」in 秋田 (2015/08/24)
- 藤の花・2015 野生編 (2015/05/10)
- 藤の花・2015 (2015/05/06)