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薔薇を育ててみたいけど…という方へ♪

今日も暑いです。
午前中、自治会の一斉清掃があり、
近所の公園の草取りで汗びっしょりになりました。

でも、いつも通るところがすっきりと綺麗になったので
気分いいです。

で、ご近所さんと草取りをしながら、庭の話になりました。
「暁生さんのお庭、薔薇がきれいですねー」
と褒められて、ちょっとうれしかったです。

さて、薔薇を育てているというと、
たいてい「薔薇って大変でしょう?」と言われます。

「薔薇を植えてみたいけれど、難しそうだから」
とおっしゃる方も多いです。

そんな方へのアドバイス。それは、
「本当に好きなら、是非育ててみてください♪」
ということです。

私も長いこと、
「薔薇は大好きだけど、難しそう」
「ズボラな私には、きっと無理」
と思ってきました。

素敵なイングリッシュガーデンが載った雑誌を眺めては
「いいなー」とため息をついて来ました。


私が薔薇に憧れをもったのは、
「ベルばら」に夢中になった中学生の頃なので、
かれこれ40年も前の昔です(苦笑)。

高校生の頃は、
フェンスに絡ませた白薔薇のあるお家を見るために
わざわざ遠回りしたりしていました。

「いつか私も真っ白な薔薇を育ててみたい」
(“オスカルさま”ファンだったので当然白薔薇<笑)
ずっとそう思ってきました。

でも、大人になって、
どうやら薔薇を植えるということは大変らしいと知りました。

別に園芸の本を読んだわけでもないのに
皆がそういっているので、そういうものなんだと
勝手に思い込んだんですね。

結婚し、自分で草花の世話をするようになったのですが
最初は社宅の割り当てられた花壇に、
チューリップなどの球根植物を植えたりしていました。

やがて、家を買って引っ越しましたが、
薔薇へのあこがれはあったものの、
「難しい」という思いこみが強くて、
失敗のなさそうな球根や一年草などを植えて
何年もお茶を濁していました。

今思えば、あの頃は
「せっかく庭があるのだから(ご近所の手前)
綺麗にしないと」
と、半ば義務のような感じで庭の手入れをしていた気がします。

薔薇や宿根草が咲き乱れる自然な感じの庭が好きなのに
自分の家の庭は、まるで小学校の花壇のよう(苦笑)。

理想と現実のギャップを感じながらも
「失敗したら大変」という気持ちもあって
一歩踏み出そうという気持ちになかなかなれませんでした。

そして、気づいたら引っ越して10年以上経っていました。
いつかいつかと思ってきたけれど、
こんな調子では、いつになっても薔薇のある庭なんて無理。
ぐずぐずしているうちに、どんどん月日は流れてしまうと
ようやく気づきました。

その頃父を亡くしたり、
自分もがんで手術したこともあったかも。
「時間はいつまでもあるわけじゃない」って
気づいたんですね。

ダメもとでいいからやってみようと
意を決して最初の苗を買ったのは2008年、
ほんの6年前のことです。

買ったのは、いつか植えてみたいと思っていた
真っ白な薔薇、「アイスバーグ」でした。

それがきっかけで、次々と薔薇は増え、
今は15種類の薔薇を育てています。

15品種というと「わー、すごい」と言われたりしますが
たぶん、薔薇好きとしてはかなり少ない方です。
地植えがほとんどなので、小さい庭ではスペースがなくて笑)。

それに、薔薇の周囲に宿根草や一年草も植えているので
バランスを取るのはなかなか難しいですね。

さて、薔薇に話を戻します。

薔薇を育てるようになって感じたこと、それは
「思っていたほど大変じゃない」
「薔薇ってけっこうたくましい」
そして、
「やっぱり自分の庭の薔薇は最高♪」
ということでしょうか。

確かに薔薇は病気になったり、害虫にやられたりします。
でも、それは他の樹木や草花も同じで
薔薇だけが特別大変だとは思いません。

剪定が大変という方もいますが、
完璧を求めなければ、大丈夫。
私など、いい加減に切っていますが
枯れずに(!)、毎年花を咲かせてくれます。

失敗したらやり直せばいいし、
失敗した方が、色々覚えるように思います。

薔薇って思いのほか強くて、
我が家の「ライラックローズ」も病気で葉を全部落とした時
花付きは悪くなりましたが
枯れたりはしませんでした。

普通に水遣りをして、肥料をあげて、
病気や害虫を防ぐために薬を散布すれば大丈夫です。

もちろん、品種によって、病気に対する耐性や、
害虫が付きやすいなどの違いはありますが、
買う時に調べればわかりますし。

私が初めて買った「アイスバーグ」は
とても強健で、病害虫にも強い品種だったので
失敗なく育てられましたが、
実は、買う時は、そこまで知りませんでした(笑)。

持っている薔薇の本に載っていた美しい写真が
池田理代子さんが「ベルばら」の中で描いていた
白薔薇に花の形がとても良く似ていたのです。

アイスバーグという涼しげで美しい名前もあって
「いつかこの薔薇を植えたい」と単純に憧れただけ。
まだ一本の薔薇も植えていないのに
サイトの名前にまでしてしまったほどです(笑)。

そして、たまたま訪れたガーデンセンターで苗を見つけて
「これは天啓?」とばかりに、発作的に買ったのです。

実は、アイスバーグは初心者向きの
とってもポピュラーな薔薇だということは
ずっと後から知ったのでした(笑)。
(しかも、イングリッシュローズではありません<笑)

どこの薔薇園に行っても、
アイスバーグは大きな株で
一面に真っ白な花を咲かせています。

我が家のアイスバーグも
薔薇園のように立派ではありませんが
もりもりと元気よく冬まで咲き続けてくれる
可愛いいい子です♪

というわけで、
薔薇を植えてみたいけど、病気や虫が心配だし
世話をしきれるかどうか不安…という方、
どうか、最初の一歩を踏み出して、
薔薇育ての楽しみを味わってみてください。

自分で育てた薔薇が無事開花した時のうれしさは
薔薇園で豪華な花を見た時以上に
幸せな気持ちになれますよー。

庭の薔薇をたった一輪でも部屋に飾れば
幸せも倍増です。

そして、初めての薔薇を買う方へ
いまだに超初心者の私からのアドバイス。

それは、
良い苗を買い、いい土に植えること。

まあ、当たり前のことなんですが、
失敗を防ぐためには、これが一番。
これができていれば、まず大丈夫だと思います。

できれば、アドバイザーがいるようなガーデンセンターや
薔薇園の売店などで買うのがいいと思います。

あまり手入れが行き届いていない感じの
ホームセンターのガーデンコーナーはやめた方が無難かも。

もちろん、きちんとしたお店もあると思いますが、
枝が折れたり葉が枯れていたり、
雑然と苗が並んでいるようなところはちょっと心配。

ネットショップは、
おおむねしっかりしたいい苗を扱っていますが
初めての場合は、花がどんな感じか分からない場合が多いので
実際に見て選ぶ方が良いと思います。

そして、苗は新苗ではなく2年生以上の大苗を。
新苗よりは値は張りますが、安心です。

地植えにする場合、
また、大きな鉢に植え替える場合も
なるべくなら薔薇専用の土を使うとよいと思います。

自分で配合して用土を作る方法もありますが、
色々な土や肥料を揃えたりするのは大変です。
あらかじめ肥料の入った専用土は、
初心者のくせに横着な私のような人にはぴったりで
おすすめします(笑)。

それから、ばらの品種について。
これは、書きだすときりがないので簡単に。

「初心者向けの薔薇」でネットで検索すれば、
色々な品種が出てくると思います。
薔薇の本にも載っていますので、
参考にされると良いかもしれません。

でも、私のようにどうしても好きな薔薇がある方は
初心者にこだわらず一番好きな薔薇を植えた方が
お世話をする気合が違うので(笑)、
それもまたよいと思います。

よく初心者向けの薔薇として、モッコウバラがあげられますが
一季咲きで、一般的に考える薔薇とは違うかも。
もちろん、モッコウバラが好きなら大丈夫ですが。
オールドローズも、ほとんどが一季咲きなので注意が必要です。

今市場に出回っている薔薇は「四季咲き」といって
一回花が終わっても、新しい枝(シュート)が出て蕾がつき、
何度も花を咲かせるものが多いです。

あと、つる薔薇はぐんぐん伸びるし、
誘引する場所も必要なので
初めての薔薇には向かないかも。

もちろん、どうしてもつる薔薇が好きという方は
植えてみてくださいね。
ピエール・ド・ロンサールなど
とっても人気があって花も綺麗です。

薔薇の花には色々な形や色があるので
お好みによって選んでみてください。

モダンローズは、
びっくりするほど鮮やかな色だったり、
反対にものすごく微妙な色合いなど、花色が豊富です。
花も大輪、花形は高芯剣弁のものが多いです。
花屋さんに置いてあるような美しい薔薇ですね。

反対にイングリッシュローズを中心とした
オールドローズ系の薔薇は、カップ咲きといって
見た目ぼたんのような感じです。
色もモダンローズのような鮮やかさはありません。
ふんわりとした優しいたたずまいです。

お好みで選んでみてくださいね。

好きな薔薇を選び、立派な苗をいい土に植えたら、
あとは日々のお世話をしながら開花を待つだけ。

今の時期、四季咲きなら、
一番花は終わっていると思いますが
これから二番花が楽しめます。

それから、薔薇は夏以降、驚くほど大きくなるので
地植えにするときは、十分な場所を確保することを
おすすめします。
鉢植えなら、それほど心配することはありません。

冬以降の剪定方法などは、
ネットでも十分調べられますが、
薔薇の本を1冊用意してもよいかもしれません。

先にも書きましたが、
私は、その場しのぎのいい加減な剪定なので
本格的に薔薇を育てている方には
怒られてしまいそう(汗)。

でも、自己流だけど、十分薔薇を楽しめているので
難しく考えて手を出さないよりはいいかなと
勝手に考えています(笑)。

何年か育てて、失敗したりしているうちに
本に書いてある内容の意味も分かってきますし。

また、同じ品種の薔薇でも、
その土地の気候や土壌によって、
性格も違ってきたりします。
本に書いてあるようにいかないこともあります。

薔薇育ても、子育てと同じで
「やってみなくてはわからない」
ということでしょうか。

ただ、子育てはやり直しがききませんが、
薔薇はやり直し可なので、
失敗しても大丈夫です(笑)。

私も、いまだに初心者同様なのでお恥ずかしいのですが
「本当は薔薇を育ててみたいけど…」と躊躇されている方に、
ひとりでも多く薔薇の楽しさを味わっていただきたいと思い
自分の経験を書いてみました。

薔薇って素敵ですよ♪


↓記念すべき最初の薔薇アイスバーグ。

ice2014_01.jpg

↓古い画像ですみません、最初はこんなに小さかったんです。
  (後ろの白い薔薇)

090509_154332.jpg

↓今はすっかり大きくなりました。
  これで八分咲きくらい、満開になるともっともりもり(笑)。

ice2014_02.jpg

なんか、素人のくせに長々語ってしまいました。

まだまだ、分からないことだらけですが、
これからも、失敗しつつ(汗)
薔薇のある生活を楽しんでいきたいです。



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