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胆嚢摘出手術③~入院とパニック障害。

さて、胆嚢摘出手術その3です。

一般の方にはあまり関係ないお話なのですが、
私にとっては、とても重要なことなので書きますね。

ええと、いつもこのブログをご訪問くださっている方は
すでにご存じだと思うので、今さら感MAXでごめんなさい。


さて、私は、パニック障害と診断され、
10年ほど治療を受けています。

初めてパニック発作を起こしたのは、18年前なので
最初の8年位は、パニック障害だということに気づかず
「時々、突然、ものすごく息苦しくなって、死にそうな気分になる」
という感じでした。

それが、ある時、大発作を起こしたため、
もしや脳の病気かと思って、病院へ行ったのです。

様々な検査をしましたが、どこも異常なし。
しかも、生まれて初めてのMRIで、またもや具合が悪くなってしまいました。

行きつけの近所の内科で、
「パニック障害のようなので、心療内科に行った方がいいですよ」
と言われ、ネットであれこれ調べまくり、
パニック障害の権威がいる都内のクリニックを見つけ、予約。

今から思うと、当時は今ほどポピュラーではなかった
パニック障害という病気を知っていた内科の先生に感謝です。

当然のように「あなたは典型的なパニック障害です」と診断され、
投薬治療を始めたのでした。

その後、パニック障害患者がよく併発するうつ病になったり、
双極性障害へ移行したり、色々ありましたが、
今は症状も落ち着いて、薬もずいぶん減っています。

ただ、パニック障害になってからというもの、
閉所恐怖と暗所恐怖の症状が強烈に出るようになり、
それがふだん生活するうえで、かなり障害になっています。

夜眠るとき、もちろん真っ暗はNG。
照明の常夜灯程度でもダメで、枕元のスタンドを付けて寝ています。
かなり明るいので、眠りにつくのが難しいです。
でも、付けないと不安で眠れないし、悩みどころです。

閉所は、狭いところと、窓のない部屋がダメです。
なので、病院の検査室、特にMRIは最強に怖い場所。
レントゲンも苦手です。

マンモグラフィーのように、
検査技師の方が側に付いてくれているのは、まあまあ大丈夫。

あと、胃の内視鏡検査、歯医者さんの診療台など
身体を動かすことが出来ない状態、
逃げ出せない、拘束される感じ…が、非常に怖いです。

飛行機も長年乗れなかったのですが、
今年、「バーチャルリアリティ暴露療法」という治療を受けて
10年ぶりくらいに、乗れるようになりました。

そんなわけで、こういう持病を持って入院&手術するのは
かなり心配でした。

パニック障害については、消化器外科の主治医の先生、
麻酔科の先生、担当の薬剤師さん、看護師さんたちに
かなりしつこく話をしました。

前回、手術を受けた時、パニックになって暴れたりしたことや、
ひとりや狭い場所が怖いことなど、色々。
おかげでずいぶん気を使っていただけました。

本当は、手術の翌日に心療内科の予約があり、
クリニックでもらった薬が切れてしまったのですが、
消化器外科の先生が、同じ薬を処方してくれました。
本当に、ありがたかったです。

で、入院中、一番しんどかったこと。
それは、病室で一人きりになることでした。

特に、夫のタダヲが帰ったあとや、消灯後。
二人部屋だったのですが、
入院していたのは私だけだったので、ほぼ個室状態。

カーテンに囲まれた場所で、一人きりで寝ていると
いいようのない不安感が襲ってきます。

この「不安感」というものは、
「心配」とも「恐怖」とも違います。

特定の何かに対してではなく、ものすごく漠然としていて
胸がドキドキ・ざわざわして、
「いてもたってもいられない」という感じのもの。

走り出したい、逃げ出したい、叫びたい…そんな症状です。

もちろん、静かな病室でそんなことはできないし、
元気な時とは違って、体がなかなか動かせない状態なので
本当に辛かったです。

自宅に帰って来て、一番ほっとしたのは
この不安から解放されたことですね。

まあ、自宅にいても、
漠然とした不安が押し寄せてくるときはありますが、
病室にひとりでいるときよりは、何とか対処しようがありますから。


今年は、やっと飛行機に乗れるようにはなりましたが、
閉所や暗所に対する恐怖や不安、
いつか治るときが来るのでしょうか?


↓手術前夜の夕食です(笑)。

hos_04.jpg

めっちゃ薄味で、消化のよさげな献立。

私の病棟は、消化器内科&消化器外科の患者さんばかりだったので、
こんな感じのメニューが多かったです。

私は、低カロリー・低脂肪食(笑)。
この時はまだ常食でしたが、
術後、退院まではずっとお粥でした。

朝食:500kcal
昼食:600kcal
夕食:400kcal

だいたい、こんな感じ。

しかも、これさえまともに食べられなかったので
入院中に2kg体重が減りました。

疝痛発作以来、油脂や肉類を摂らないよう
食事にずっと気を付けているので、4週間で4kgは減ったかなー。

普段、ダイエットしていても全然ダメなのに、
病気となると真剣なので、実行できるものですね(苦笑)。

私がネットで知った、同じように胆嚢摘出した方(男性)は、
手術後、油っこいものが食べられなくなって
1年で12kg体重が減ったとか。

かなりうらやましい…(笑)。


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