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「君よ知るや南の国」

ちょっと間があいただけなのに、
自分のブログが、まるで他人のもののように
よそよそしく感じます(苦笑)。

なんだろう、このアウェイ感は…(by聖☆おにいさん)

不思議なものですねー。

さて、かなり前の画像です。

↓これ。

ga_28.jpg

レモンの花です。

とってもいい香りなんですよー。
ちょっとジャスミンの香りに似てるかな。

一昨年、接ぎ木したばかりの1年生苗を買ったので、
今年ようやく花が咲きました。
今は、小さな実を付けています。

薔薇とともに、私が庭に植えたいと思っていたレモン。

理由は、森川久美さんのマンガ「君よ知るや南の国」が
とにかく大好きだったから。

この作品は、オーストリア統治下のイタリアが舞台。
イタリアと言えば、オレンジやレモンですよね!

作品の中にゲーテの詩「ミニヨンの歌」が出てくるのですが、
それが「君よ知るや南の国」なのです。

私が恋した森川さんの作品から。

 君よ知るや南の国
 レモンの花咲き
 葉蔭にはオレンジの輝き

 君よ知るやかの国を
 かなた かなたへ
 君とともに行かまし
 あわれ 愛しき人よ


格調高い森鴎外の訳も好きです。

 君知るや南の国
 レモンの木は花咲き くらき林の中に
 こがね色したる柑子は枝もたわわに実り
 青き晴れたる空より しづやかに風吹き
 ミルテの木はしづかに ラウレルの木は高く
 雲にそびえて立てる国や 彼方へ
 君とともに ゆかまし

ちなみに、森川久美さんのこの作品は
花とゆめコミックス「ヴェネチア風琴」に入っています。
短編集なのですが、「君よ知るや南の国」がメインかも。
ラストは涙・涙です。

「ヴェネチア風琴」も大好きで、
初めて読んだ高校生当時、
この2作品の絵をよくまねて描いていました。
(しかも、カラーで!<笑)

そして、いつの日かレモンの花を見てみたいと
憧れを持つようになりました。
まあ、本当に庭に植えてしまう日が来るとは、
当時は思っていませんでしたが(笑)。

マンガに影響されてレモンの木を植えるなんて
自分らしいというか何というか…。
でも、おかげで、あの作品を
よりリアルに感じるようにはなりました。

そういえば、私の薔薇好きも、
中学時代に「ベルサイユのばら」のファンだったのが始まりですし、
宝塚を観劇したのだって、「ベルばら」の舞台化があったから。

振り返ってみれば、人生のかなりの部分を
中高生時代に読んだ少女マンガに影響されているようです(笑)。

あれからもうすぐ40年経ちますが、
根っこの部分は、
“オスカルさま”に熱狂し、
「週マ」の発売日を心待ちにしていた当時と
あまり変わっていないなーと思います(笑)。





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4 Comments

れい  

私も同じです

 暁生さま、その後体調はいかがですか?既に梅雨入りした地域もあり、これからじめじめした季節がやってきますが、綺麗な花を見て爽やかに乗り切りたいです。

 さて暁生さまが、ご自身の根っこの部分は10代の頃読んだ漫画で出来ているとお書きになっていらっしゃいますが、これは私にもそっくりそのまま当てはまります。趣味や嗜好も基本的には10代で出会った漫画や宝塚等の影響を、ずっと今日まで持ち続けてきた気がします。10代でそういうものに出会えたことって、今思えばとても幸せなことです。きっとこれからも変わらないと思います。

 先月、本当に久しぶりにマーガレット50周年記念号を買いました。でもーーー今の漫画って、何だかどの作家も似たような画風で強い個性が感じられませんでした。池田先生のようなダイナミックな歴史大作をお描きになる方は、なかなか出てきそうにありません。

 これからも自分が10代でめぐり会った人、ものを大切にしていきたいです。

2013/05/27 (Mon) 20:46 | EDIT | REPLY |   

はるこ  

をを!びっくりした!

暁生さんとこに来てみたら、レモンのお花の画像が!
私もたった今、うさぎのあなに柚子のお花の画像をアップした所だよ〜。
すごいシンクロだ〜♩
お花も同じ柑橘系だから似てるぅ。

でも暁生さんの内容は美しい詩なんだけど、私のはふろふきだいこんだったよ、大笑。

で、私も暁生さまやれいさまと全く同じです。
幼稚園から10代で私と言う人物は形成されたように思いますもん。
で、その頃に好きになったもの、というか
好きになれたものかな・・・
が、何故か暁生さんと結構似ていて、笑、
だから先輩なんだけどもずっと仲良くさせて頂いているのかなと思いまする、ペコリ。
もうこれは偶然じゃないね、私のモットー、総ては必然のために起きるだね、うん、笑。

いやもう、森川さんもだし、
腐った方面もですし、大笑。
ライラックローズでラヴィックさんやジンへ移行できる人はなかなかいてまへんで、笑。
つるし雛であんなに楽しめるのも、笑。

振り返ると初めてわかる、
私たちが好きなものが詰まったあの少女漫画の時代って
本当に素晴らしい時代だったんだなと思います。
あの年齢で読んでるか読んでないかで大きく違うと思うし、読めていた事に感謝です。
暁生さんとの出会いも宝塚がきっかけだったんだけど、
もっと深くおつきあいお話できるのはそのおかげだもんね〜。
神様ありがとう〜(腐った神様もありがとう〜、笑)。

2013/05/28 (Tue) 00:13 | EDIT | REPLY |   

暁生(akio)  

れいさま♪

れいさま、コメントありがとうございます。

年のせいか、あちこち調子が悪くて困りますが、
何とか乗り切っていきたいです。
池田先生も、更年期障害にはかなり苦しんだそうですね。

10代に出会ったものって、
その後の人生に大きな影響を与えるものなのですね。

私は、アイドルに夢中になることはなかったのですが、
その代わり、少女マンガと宝塚に熱中しました。
あと、ロックも(笑)。

ご存知のように、私は「銀英伝」のファンでもあるのですが
出会いは20代半ばでした。
もし10代でファンになっていたら、
もっと大きな影響を受けていたと思います。

出会いの時期って大切ですよね。

>今の漫画って、何だかどの作家も似たような画風で
>強い個性が感じられませんでした。

私も、今の少女マンガって全然読まないので
あまりわからないのですが、
昔よりあっさりした画風の方が多いような気がします。

ストーリーも、大河ドラマ的なものはあまり受けないのかな?
今の子は、そういうドラマチックな世界は
ゲームで体験するのかもしれないですね。

少女マンガかどうかは分かりませんが、
よしながふみさんの作品は面白いと思います。

あとBL系のマンガ家さんの方が、
線がしっかりした、ちょっと濃いめの大人っぽい画風の先生が多いかも。

すべての人が、
10代で人生の芯になるようなものに出会えているとは限らないので
そういうものがある自分は幸せだなーと思います。

2013/05/28 (Tue) 20:37 | EDIT | REPLY |   

暁生(akio)  

はるこさま♪

はるこさま、コメントありがとうございます。

柚子のお花、見て来ました~。
やっぱり柑橘類って似ているんですね。

稲取でみかんのお花摘みが出来なかったので、
家でレモンのお花を愛でています(笑)。
柚子のお花も、きっといい香りなのでしょうね♪

はるこさまとだと私の方がずっとお姉さんのはずなのに
なぜか興味の方向が似ていますよね(笑)。

たぶん、私が実年齢よりちょっと若い人の好みで
はるこさまが、ちょっと上の世代の好みなので、
ちょうど合っているのかも。

腐れ方面は、私の世代ではかなり少数派ですし(笑)、
草創期LaLa世代としても、年上の方だと思うので。

10代の頃に、24年組の作家さんたちの作品に夢中になった結果、
今の自分が出来上がったと思います。

森川さんも、けっこうBL系ですよね(笑)。
しかも、ヴィスコンティが好きだし。

れいさまのレスにも書きましたが
出会う時期って大切ですね。

「ベルばら」にしろ宝塚にしろ、
もし20代や30代で出会ったとしたら、
たとえ夢中になったとしても、
あれほど影響は受けなかったかも…。

なんて考えると、もし10代でBLに出会っていたら、
全然違う人生を歩んでいたかも…(笑)。
私の10代の頃は、まだそこまで進化していなかったからなー。

> 振り返ると初めてわかる、
> 私たちが好きなものが詰まったあの少女漫画の時代って
> 本当に素晴らしい時代だったんだなと思います。

少女マンガ黄金期でしたものね。
LaLaを買うと、森川さん、大島さん、木原さん、
山岸さん、坂田さんなどの新作が
いっぺんに読めたんですから、
本当に贅沢で幸せな時代でした。

BLはまだなかったけれど、
その土壌となる作品をたくさん読んでいたおかげで
全然抵抗なく、というか
むしろ喜々として受け入れることができたので
やっぱりよかったなー。
おかげで、岩城さんや桂木やアリスティアにも出会えたし(笑)。

はるこさまと、宝塚だけでなく
色々なお話ができるのも、あの時代のおかげです。
(腐った神様、ありがとう<笑)

私も、ずっとあの頃好きだったものを大切にしていきたいです。

2013/05/28 (Tue) 21:28 | EDIT | REPLY |   

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