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マルセイユ石けん、型出し。

今日は、今年初めて仕込んだ石けんの型出しをしました。

まだ柔らかく、「けん化」の途中なので、扱いには要注意です。
手が荒れるので、素手で触るのは厳禁。
薄手のゴム手袋をして、そっと型から外しました。

↓こんな感じ。

soap_17.jpg


2日ほど置いて、表面が乾いて来たら、
切り分けて、熟成させます。

ちなみに型は、きれいに洗った牛乳パックを2枚重ねしたもの。
使い捨てです。

ここまで来ると、あとは熟成を待つだけ。
来月はじめには、素敵なマルセイユ石けんが出来上がります。


手作り石けんのパイオニア、前田京子さんの著作によると
「マルセイユ石けん」とは、
「材料の配合が、オリーブオイル72%、水28%の石けん」
を指します。

これは、1688年にルイ14世が王令によって定めたもので、
ヨーロッパでの石けん製造の独占権をマルセイユに与え、
以来、厳しい品質管理が続けられてきました。

ただ、現在では、
「使用する油の72%をオリーブオイルにする」のが
マルセイユ石けんということになっています。

オリーブオイル100%では、泡立ちが控えめなので、
残りの28%をココナッツオイルで泡立ちを良くし、
パーム油で溶け崩れを防ぐ…というのが、
伝統的な製法になっています。


今日型出しした石けんも、この配合で作りました。
 オリーブオイル 458g
 パーム油 64g
 ココナッツオイル 112g


香りづけの精油は、
 ラベンダー 44滴
 レモングラス 44滴
 ハッカ油 44滴

こんな感じです。

市販のボディシャンプーや石けんより、
香りはかなり控えめですが、
ほんのりといい香りが漂います。

ボディシャンプーの人工的な香りが苦手な方は、
精油入り石けんはおすすめです。
もちろん無香料でも作れます。

soap_20.jpg

なんだか、チーズケーキみたいでおいしそうでしょう?
もちろん食べられませんけど(笑)。


そういえば、宝塚でも「アデュー・マルセイユ」がありましたよね。
あれでも確か石けん作ってたような(笑)。

ちなみに、私の石けんは「コールドプロセス製法」といって、
加熱処理をしない作り方です。
なので、材料を鍋に入れて火にかけたりはしません。

ネットなどでは、コールドプロセスで作った石けんを
「生せっけん」と称して、
びっくりするくらい高いお値段で売っていたりしますが、
材料費を知っている私は、とても買う気にはなりません(苦笑)。





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