「風が強く吹いている」
これで、My蔵書♪
読むのは4回目くらいなのですが、
やっぱり好きです、この小説。
「こんなことありえない、無理!」
という人もいるでしょうけど、それでも。
文庫版解説で、解説を書かれた最相葉月さんが、三浦しをんさんに、
なぜ箱根駅伝を小説で書いたかについてインタビューした時の
しをんさんの答えがとても心に響きました。
「私自身、報われなかったのはがんばらなかったからだ
という考え方に納得がいかないからです。(中略)
できる、できないという基準ではない価値を築けるかどうかを
小説を通じて考えてみたかった。
報われなかったからといって、絶望する必要はないんじゃないか、と」
そうなんですよね。
努力しても、報われないことは多いです。
どんなにがんばっても、駄目な時もあるし。
今までの人生の中で、大した努力をしたことがない私なので
エラそうに書けませんけど(汗)。
でも、人生って勝負じゃないし、
最終的に自分の価値を決めるのは、
他人ではなく、自分自身なんだと思います。
他人の価値観に合わせて生きるほど、
しんどいことはないですもんね。
あー、しをんさんって若いのにえらいなー。
いや、作家さんなんだから当然か(笑)。
50を過ぎた私は、相も変わらず毎日もがいてますが、
そんなダメダメな私でも、
いつの日か、風を感じられる時がくるといいな。

スポーツは大の苦手ですが
「風が強く吹いている」を読むと、
いつも、無性に走ってみたくなります。
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