「さらば愛しき人々、さらば愛しき時よ」
久しぶりに、PCのご機嫌がなおったようです。
いや、こうして書いている今も、
いつどうなるか分からないのでドキドキものですが。
さて、忘れないうちに(っていうか、まだ観劇予定ですが)
雪組公演『JIN-仁-』初見感想を。
実は、観劇旅行から帰宅後に、原作を読んでみたんです。
ええ、全20巻を一日で(爆)。
けっこう速読なんですよー。
いやー、原作と全然違うやん!
南方先生のキャラからして違う。
原作、おじさんだし。
私は、ドラマ版は観ていないのですが、
ドラマも原作と違うようです。
南方先生、大沢たかおくんだもんね。
ドラマも観ていたタダヲの話を総合すると
どうやら、宝塚版はTVドラマ版を下敷きにしているような感じです。
『JIN-仁-』に比べたら、
『銀英伝@TA』はかなり原作に忠実です。
さて、原作との違いは置いといて、公演感想です。
原作ものということもあり、ストーリーは急ぎ足気味ですが、
十分楽しめました。
ただ、南方仁が、2012年から江戸時代にタイムスリップし、
歴史に干渉することで、未来が変わってしまうというSF的要素や、
現代で仁が手術した謎の患者が、
実は江戸時代から来た自分自身だったというラストが
SFに馴染みのない年齢層の観客には理解しづらいかも。
謎の急患の頭蓋骨内にある「封入奇形胎児」が何かも
舞台では明かされていませんし。(実は龍馬らしい)
そういう意味では、また引き合いに出しますが、
『銀英伝』より『JIN』の方が難しい話のような気が(笑)。
プロローグは、脳外科医・南方仁が謎の急患を手術するところから。
これは、原作も同様です。
そして、逃げ出した患者を追いかけ、転落した先は幕末。
原作と違うのは、仁に結命(みみちゃん)という婚約者がいるところ。
婚約者を悪性の乳がんで亡くした仁は、
医師としての情熱を失っているという設定。
その後、さいとー先生らしい登場人物総出演で
これから始まるぞーという気分が盛り上がります。
南方仁の桂ちゃんは、演技も歌も安定しているので
安心して物語に没頭することが出来ます。
歌がうまいって、素晴らしい~♪
桂ちゃんがトップになって変わったなーと思うのは、
やはり包容力ですね。
真ん中が本当の意味で似合うようになりました。
これからいよいよ…という時だと思うのに、
ただもったいないの一言(涙)。
でね、時代劇の世界の中で、ちゃんと現代人しているんです。
こういうギャップが、舞台で観ると面白いんですね。
ただ、あー、桂ちゃんの日本物を観たかったなーなんて
色々思ってしまって、切なくなりました。
江戸時代にタイムスリップした仁は、
刺客に襲われて頭に怪我をした旗本の橘恭太郎を助けます。
これが、まっつなんですが、久しぶりに観たよまっつの若者(笑)。
めっさ爽やかで凛々しいの!
いや、こんなに若侍姿が似合うとは、驚きです。
今回、かなりまっつにやられました。恭太郎くんLOVEです。
(原作の恭太郎様も、超素敵です)
そして、恭太郎の師が勝麟太郎のほっくん。
専科らしい渋いお芝居で、おおーと思いました。
何をやっても本当に上手な方だなー。
怪我をしたまっつに駆け寄る桂ちゃんとほっくんという、
同期3人のお芝居には、何とも言えぬ感慨が込み上げました。
この後、仁は、恭太郎同様、勝の元にいる
坂本龍馬と知り合います。
龍馬のちぎちゃんは、のびのびした演技で
ひとつ殻を破ったような感じ。
お堅い旗本の恭太郎と破天荒な龍馬の対比が
物語を一段と面白くしています。
幕末の江戸で、仁はコロリ(コレラ)退治や、
この時代にはまだなかったペニシリンを作り出すなど、
歴史に干渉するのを恐れながらも、
医師としての使命に再び目覚めていきます。
そして、患者を救うために奔走する仁を見て
恭太郎をはじめ、坂本龍馬や勝麟太郎も、
影響を受けていくことになります。
幕末ものは、小説やドラマでも多く取りあげられているので、
馴染みやすいですね。
坂本龍馬や勝麟太郎、沖田総司、緒方洪庵がどういう人物か
説明がなくてもいいわけですし。
緒方洪庵は、ナガさん。
桂ちゃんが雪組に配属された時から、ずっと組長をされていたので
ファンとしては、桂ちゃんのサヨナラ公演に出演してくださって
本当に嬉しいです。
緒方洪庵は、幕末に現代医療を持ち込むことに不安を覚える仁を
励ますという役どころなので、ぴったりです。
コマちゃんの佐分利祐輔もよかった。
東京出身ということで、大阪弁にかなりご苦労されたようですが
なごませてくれました。
原作では、とっても立派なお医者様でした。
今回桂ちゃんと同時退団のみみちゃんは、
結命と恭太郎の妹・橘咲の二役。
咲は、兄の命を救ってくれた仁の人柄に触れるうち、
思いを寄せるようになります。
ロマンス部分は少なくて、ほのかな恋…という感じ。
みみちゃんも、思いのほか町娘姿が似合って、
結命より、しっかり者だけど可愛い咲がよかったです。
花魁野風のあゆっちは、次期トップ娘役らしいもうけ役。
(どうも壮ちゃんとの並びが想像つかない<汗)
重い病に冒された花魁夕霧は、今回退団のあんなちゃん。
花魁姿の「おさらばえ~~」では、大きな拍手が沸いていました。
さいとー先生の生徒愛に、涙。
火消しの千吉ともみんは、ガラに合った役。
ルロンさんの大くんは、でかい(笑)。
まだ星の人、宙の人という刷り込みが消えていないので
これから注目します(ごめんね)。
そうそう、千吉のマドンナ…、ちゃう、幼馴染のお駒。
娘役にしては大きいので、もしやと思ったら。
せしるちゃんだったのですねー。
男役10年やった後の、性転換?なので大変だと思いますが
がんばれー。
お芝居全体が、温かい雰囲気に包まれていて、
それが桂ちゃんのトップとしての色なのか、
桂ちゃんを送る雪組っ子たちの気持ちなのか、
もちろん、脚本もそう作ってあるのだろうけれど、
いたるところで泣けて困りました。
初見では、筋と人物を追うのに精一杯でしたが、
次回は、もっとゆっくり舞台全体を楽しめそうです。
取りあえず、原作とは別ものと思って観ます(笑)。
それにしても、どんな原作でも舞台化してしまう
宝塚の懐の深さには驚きます。
やはり幕末が舞台の『猛き黄金の国』という作品がありましたが
あれなんて、本宮ひろ志のマンガが原作ですよね。
私はオトメなので(笑)、
青年向けマンガはあまり得意ではなく
原作は読みませんでしたが、きっと全然違うんだろうなー。
あ、『JIN-仁-』は、大丈夫でしたよ。
恭太郎さん、カッコよかったし(そこか)。
手術シーンがリアルなので、そこはちょっと苦手(汗)。
ただ、舞台では分かりにくかったSFっぽい部分が、
原作を読んで理解できたので、すっきりしました。
桂ちゃんのラストステージ、最後まで楽しみます!!
画像は、ホテルの部屋から見た東京宝塚劇場。

30階から見ると、こんな感じでした。
いや、ホントすばらしいお部屋でしたわー。
いや、こうして書いている今も、
いつどうなるか分からないのでドキドキものですが。
さて、忘れないうちに(っていうか、まだ観劇予定ですが)
雪組公演『JIN-仁-』初見感想を。
実は、観劇旅行から帰宅後に、原作を読んでみたんです。
ええ、全20巻を一日で(爆)。
けっこう速読なんですよー。
いやー、原作と全然違うやん!
南方先生のキャラからして違う。
原作、おじさんだし。
私は、ドラマ版は観ていないのですが、
ドラマも原作と違うようです。
南方先生、大沢たかおくんだもんね。
ドラマも観ていたタダヲの話を総合すると
どうやら、宝塚版はTVドラマ版を下敷きにしているような感じです。
『JIN-仁-』に比べたら、
『銀英伝@TA』はかなり原作に忠実です。
さて、原作との違いは置いといて、公演感想です。
原作ものということもあり、ストーリーは急ぎ足気味ですが、
十分楽しめました。
ただ、南方仁が、2012年から江戸時代にタイムスリップし、
歴史に干渉することで、未来が変わってしまうというSF的要素や、
現代で仁が手術した謎の患者が、
実は江戸時代から来た自分自身だったというラストが
SFに馴染みのない年齢層の観客には理解しづらいかも。
謎の急患の頭蓋骨内にある「封入奇形胎児」が何かも
舞台では明かされていませんし。(実は龍馬らしい)
そういう意味では、また引き合いに出しますが、
『銀英伝』より『JIN』の方が難しい話のような気が(笑)。
プロローグは、脳外科医・南方仁が謎の急患を手術するところから。
これは、原作も同様です。
そして、逃げ出した患者を追いかけ、転落した先は幕末。
原作と違うのは、仁に結命(みみちゃん)という婚約者がいるところ。
婚約者を悪性の乳がんで亡くした仁は、
医師としての情熱を失っているという設定。
その後、さいとー先生らしい登場人物総出演で
これから始まるぞーという気分が盛り上がります。
南方仁の桂ちゃんは、演技も歌も安定しているので
安心して物語に没頭することが出来ます。
歌がうまいって、素晴らしい~♪
桂ちゃんがトップになって変わったなーと思うのは、
やはり包容力ですね。
真ん中が本当の意味で似合うようになりました。
これからいよいよ…という時だと思うのに、
ただもったいないの一言(涙)。
でね、時代劇の世界の中で、ちゃんと現代人しているんです。
こういうギャップが、舞台で観ると面白いんですね。
ただ、あー、桂ちゃんの日本物を観たかったなーなんて
色々思ってしまって、切なくなりました。
江戸時代にタイムスリップした仁は、
刺客に襲われて頭に怪我をした旗本の橘恭太郎を助けます。
これが、まっつなんですが、久しぶりに観たよまっつの若者(笑)。
めっさ爽やかで凛々しいの!
いや、こんなに若侍姿が似合うとは、驚きです。
今回、かなりまっつにやられました。恭太郎くんLOVEです。
(原作の恭太郎様も、超素敵です)
そして、恭太郎の師が勝麟太郎のほっくん。
専科らしい渋いお芝居で、おおーと思いました。
何をやっても本当に上手な方だなー。
怪我をしたまっつに駆け寄る桂ちゃんとほっくんという、
同期3人のお芝居には、何とも言えぬ感慨が込み上げました。
この後、仁は、恭太郎同様、勝の元にいる
坂本龍馬と知り合います。
龍馬のちぎちゃんは、のびのびした演技で
ひとつ殻を破ったような感じ。
お堅い旗本の恭太郎と破天荒な龍馬の対比が
物語を一段と面白くしています。
幕末の江戸で、仁はコロリ(コレラ)退治や、
この時代にはまだなかったペニシリンを作り出すなど、
歴史に干渉するのを恐れながらも、
医師としての使命に再び目覚めていきます。
そして、患者を救うために奔走する仁を見て
恭太郎をはじめ、坂本龍馬や勝麟太郎も、
影響を受けていくことになります。
幕末ものは、小説やドラマでも多く取りあげられているので、
馴染みやすいですね。
坂本龍馬や勝麟太郎、沖田総司、緒方洪庵がどういう人物か
説明がなくてもいいわけですし。
緒方洪庵は、ナガさん。
桂ちゃんが雪組に配属された時から、ずっと組長をされていたので
ファンとしては、桂ちゃんのサヨナラ公演に出演してくださって
本当に嬉しいです。
緒方洪庵は、幕末に現代医療を持ち込むことに不安を覚える仁を
励ますという役どころなので、ぴったりです。
コマちゃんの佐分利祐輔もよかった。
東京出身ということで、大阪弁にかなりご苦労されたようですが
なごませてくれました。
原作では、とっても立派なお医者様でした。
今回桂ちゃんと同時退団のみみちゃんは、
結命と恭太郎の妹・橘咲の二役。
咲は、兄の命を救ってくれた仁の人柄に触れるうち、
思いを寄せるようになります。
ロマンス部分は少なくて、ほのかな恋…という感じ。
みみちゃんも、思いのほか町娘姿が似合って、
結命より、しっかり者だけど可愛い咲がよかったです。
花魁野風のあゆっちは、次期トップ娘役らしいもうけ役。
(どうも壮ちゃんとの並びが想像つかない<汗)
重い病に冒された花魁夕霧は、今回退団のあんなちゃん。
花魁姿の「おさらばえ~~」では、大きな拍手が沸いていました。
さいとー先生の生徒愛に、涙。
火消しの千吉ともみんは、ガラに合った役。
ルロンさんの大くんは、でかい(笑)。
まだ星の人、宙の人という刷り込みが消えていないので
これから注目します(ごめんね)。
そうそう、千吉のマドンナ…、ちゃう、幼馴染のお駒。
娘役にしては大きいので、もしやと思ったら。
せしるちゃんだったのですねー。
男役10年やった後の、性転換?なので大変だと思いますが
がんばれー。
お芝居全体が、温かい雰囲気に包まれていて、
それが桂ちゃんのトップとしての色なのか、
桂ちゃんを送る雪組っ子たちの気持ちなのか、
もちろん、脚本もそう作ってあるのだろうけれど、
いたるところで泣けて困りました。
初見では、筋と人物を追うのに精一杯でしたが、
次回は、もっとゆっくり舞台全体を楽しめそうです。
取りあえず、原作とは別ものと思って観ます(笑)。
それにしても、どんな原作でも舞台化してしまう
宝塚の懐の深さには驚きます。
やはり幕末が舞台の『猛き黄金の国』という作品がありましたが
あれなんて、本宮ひろ志のマンガが原作ですよね。
私はオトメなので(笑)、
青年向けマンガはあまり得意ではなく
原作は読みませんでしたが、きっと全然違うんだろうなー。
あ、『JIN-仁-』は、大丈夫でしたよ。
恭太郎さん、カッコよかったし(そこか)。
手術シーンがリアルなので、そこはちょっと苦手(汗)。
ただ、舞台では分かりにくかったSFっぽい部分が、
原作を読んで理解できたので、すっきりしました。
桂ちゃんのラストステージ、最後まで楽しみます!!
画像は、ホテルの部屋から見た東京宝塚劇場。

30階から見ると、こんな感じでした。
いや、ホントすばらしいお部屋でしたわー。
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