帝国の残照(観劇ルポ2)
昨日は、清々しい青空だったのに、今日はどんよりとした曇り空。
はー、まるで私の心模様だわ…。
宙組ルポ記事消失事件を引き摺っております。
門閥貴族連合、いや賊軍どもの謀略か…(違)。
気を取り直して、行きます。
さて、宙組観劇ルポを書き始めて、失敗したと思ったのは、
公演パンフを妹に貸してしまったこと。
仕方なく、ル・サンクとDVDのパンフを見ながら、
思い出しております。
内容は、原作を未読の宝塚ファンの皆さま向けに
原作との相違も織り交ぜて書いております。
それでは、前回の続き。
以下、長いので折りたたみます。
ラインハルトの帝国元帥任命式典。
皇帝の二人の娘&その婿たち&孫娘たちが
ロイヤルファミリーの自己紹介ソングを賑やかに歌います。
皇帝の娘婿、ブラウンシュヴァイク公&リッテンハイム侯の二人は
帝国を代表する門閥貴族。
ふたりとも、いずれは自分の娘を皇帝の跡継ぎの女帝に立て
自分はその後ろ盾として権勢を振るおうと企んでいます。
ブラウンシュヴァイク公爵は、一樹千尋さん。
選民意識丸出しのいかにもな感じの大貴族ぶりですが、
今はまだ明るいオヤジ(笑)。
伯爵令嬢のヒルデガルド・フォン・マリーンドルフと
父親のマリーンドルフ伯爵も、この式典に出席しています。
「帝国一優秀な軍人が、元帥を拝命する場に立ち会うことができるのは
名誉なこと」とヒルダ。
さりげなく…じゃなくて、はっきりとラインハルトを
「帝国一優秀な軍人」なんて言ってますが、いいの?(笑)
そういえば、宝塚版の式典は舞踏会形式、
原作では、将官以上の軍人や高級官僚がずらりと整列していたのに比べ、
華やかなことこの上ないです。
そこに上手の花道から登場するのは、
皇帝フリードリヒ4世とラインハルトの姉アンネローゼ。
アンネローゼが後宮に納められてから10年。
若い頃から女癖が悪く、放蕩者と呼ばれた(by原作)皇帝は
今はアンネローゼ一筋で、
他の美女たちには目もくれません。
弟の晴れの舞台に臨席するよう皇帝に勧められるも、
自分は、表舞台には立ちたくない、
後で弟と会わせてもらえるるだけで十分ですと断るアンネローゼ。
宝塚版のアンネローゼは、原作やアニメ版より
自分の思いを表現しています。
原作は、何を考えているのかあまり分からなかった姉上ですが、
このあたりは、小池センセイうまいなと思いました。
フリードリヒ4世はすっしー、けっこういい人っぽい皇帝です。
アンネローゼは、愛花ちさきちゃん。
たおやかなアンネローゼをうまく演じています。
さて、控えめなアンネローゼに対して、
門閥貴族たちは「邪魔にならない」と許容しているようですが、
若くして下級貴族から成り上がって来たラインハルトを
「生意気な金髪の孺子(こぞう)」と呼んで、忌み嫌っております。
「でも美形よ♪」と、皇帝の孫娘二人が歌っているところを見ると
彼女たちは、まんざらでもない??
ちなみに、皇帝の娘&孫娘は、原作では名前しか出てきません(汗)。
そこへいよいよラインハルトの登場です。
颯爽とマントを翻し、カッコイイことこの上ないですね。
ちょっと『ベルばら』を思い出して、
モンゼット夫人がいないか、探してしまいました(笑)。
さて、アスターテ会戦での武勲により、
ラインハルトは、皇帝によって帝国元帥に任命され
元帥杖を授与されます。
皇帝の横にさりげなく、国務尚書のリヒテンラーデ(磯野千尋様)が
立っていますが、これまでのところ台詞なし。
出席している門閥貴族たちは、不満そうな顔をしつつ、
嫌そうに拍手などしています。
帝国の門閥貴族にとってラインハルトは
「実力もないくせに、姉の七光りで出世した成り上がり者」で
数々の武勲も「敵が弱すぎた」「運が良かっただけ」というわけです。
政治にはまったく興味がない皇帝は、
「皆の者、祝宴を楽しむが良い」とか何とか言いつつ
さっさと退席しようとしますが、
かつて寵姫だったベーネミュンテ侯爵夫人(美風舞良ちゃん)に呼び止められます。
が、今はアンネローゼ一筋の皇帝に軽くスルーされてしまい、
周りからも、騒ぎを起こさぬよう止められます。
納まらぬ侯爵夫人は、ラインハルトに「お前の姉は泥棒猫だ!」と
怒りをぶつけます。
黙って冷たい眼差しを返すラインハルト。(素敵…♪)
実は原作(主に外伝)では、
まだ階級がずっと下だった頃のラインハルトは、
何度もこのベーネミュンデ夫人が送った刺客に、戦場で命を狙われています。
そのお話も、面白いですよー♪
さて、舞踏会が始まると、皇帝の孫娘たちが
ラインハルトをダンスに誘いますが、
「自分は下級貴族の出身なので」とラインハルトはやんわり断り
側にいたヒルダの手を取ると、踊るふりをしながら
舞踏会の会場から逃げ出します。
舞台の下手花道からは、
キルヒアイス、ロイエンタール、ミッターマイヤーが登場。
「ラインハルト様が元帥杖を持っているところを、ひとめ拝みたいです」
キルヒアイスがうっとりと(違う)言っております。
ラインハルト様大好き!が全身から満ち溢れていますね(笑)
この二人の友情って、やっぱり普通じゃないよ…。
友だち以上、恋人未満? いやいやいや(笑)。
ロイエンタール初台詞(たぶん)は、
「貴族しか臨席できないなんて、残念だな」でした。
いや、キルヒ&ミッタは平民だけど、あんたは貴族だろう?
オスカー・フォン・ロイエンタール(笑)。
ええと、厳密に言うと、ラインハルトもロイエンタールも
爵位のない下級貴族(ライヒスリッター:帝国騎士)の出身です。
『ベルばら』で言えば、アランみたいな貧乏貴族ですね。
ただ、ロイエンタールの場合、
父親が、事業で成功して金持ちになったため
金に困っていた伯爵家の令嬢を娶ることができた…
という出自の持ち主です。
ロイママは、実家のために嫁いできたお嬢様だったのですね。
話が脱線しましたが、キルヒアイスは「赤毛の坊や♪」と
ヴェストパーレ夫人に絡まれたり?
双璧が、貴婦人たちにからかわれたりしております。
なんだか双璧って、女がらみの場面ばかりのような…(汗)。
さて、舞踏会を逃れてきたラインハルトが、
「巻き込んでしまってすまない」とヒルダに詫びると
彼女は、「尊敬する元帥閣下のお役に立てて光栄です」と答えます。
そこで、ラインハルトの爆弾発言。
「私は女の子には興味がない」
ええっ? まさかのカミングアウト??
前からそうじゃないかとは思っていたけど(爆)、
やっぱり(!)あなたはホ○だったのねー!!
と、思わず萌え死にそうになりましたが、
単に、戦争が忙しくて女性と付き合う暇はないゼ…ということらしいです。
なーんだ、ガッカリ(殴っていいです)。
そんなラインハルトに
「古い貴族社会は腐っています。
この国には新たな強い指導者が必要なのです。
この帝国を救えるのは、あなたしかいらっしゃらない」
と、熱く語るヒルダ。
原作のヒルダは、ボーイッシュで利発。
貴族の娘らしいことには一切興味がなく、
マリーンドルフ家と、帝国の行く末を冷静に考えています。
髪はショートヘアで、服装は男装…と言っても、
別に男装の麗人を気取っているわけではなく、
単に動きやすいからだと思われます(笑)。
ラインハルトより1歳年下ですが、
政治的センスがあり、有能で、
頭の切れるお姉さんという感じです(笑)。
……というイメージがあるので、
初めて宝塚版を観た原作ファンは、
ドレスを着たロングヘアのヒルダに、さぞかし驚いたと思われます。
みりおんちゃんのヒルダは、原作よりも可愛らしく、
真面目で正義感溢れる情熱家という印象。
原作のヒルダは、ヒロインらしからぬキャラなので
これで正解だなと思いました。
しかも、ラインハルト様ったら、
いきなり「ヒルダ」なんて呼んじゃって。
何だか全身がむずがゆくなりました(笑)。
本来、ヒルダの初登場は、皇帝の死後
ラインハルト枢軸と門閥貴族連合の対立が激しくなり
一触即発の状態になった時。
ラインハルトへの忠誠を誓う代わりに、
マリーンドルフ家の家門と領地を安堵して欲しいと
ヒルダがラインハルトに直談判しに行くのです。
この申し入れをラインハルトは受け入れ、
首都星を離れて、門閥貴族軍と戦いつつも、
様々な政治的情報を、ヒルダから得るようになります。
まったく色気のない関係のふたりなのですが、
キルヒアイスの死後、ヒルダは秘書官となり、
ラインハルトを支えるようになります。
ラインハルトと別れたヒルダは、
「蒼氷色の瞳」を歌い、
ラインハルトはキルヒアイスと共に去っていきますが、
ここでまた萌えポイント発見。
ラインハルトが女性と一緒だったのを見て、
軽く驚くキルヒアイス。
目を見開いて、首をかしげる姿がキュートです。
「ラインハルト様が、女性と…?
私という者がありながら…」(byキルヒアイス心の声)
さて、皇帝に面会を許され、後宮のアンネローゼを訪れた
ラインハルトとキルヒアイス。
「姉上っ!」と弾んだ声で走りよるラインハルト、
なんかね、尻尾が見えましたよ(笑)。
本当に、お姉ちゃん大好きっ子なんだからvv。
ラインハルトは、遅れたことの言い訳に、
キルヒアイスが男爵夫人と踊っていたからだと言うのですが、
逆にキルヒアイスに若い女性と一緒だったと言われそうになり
「姉上には絶対に言うなよっ、プンスカ」
みたいな顔で睨みます。
もうめっちゃ可愛い!
こういう子どもっぽいラインハルトも大好きですー!!
元帥になった報告をするラインハルトですが、
アンネローゼは「出る杭は打たれる、身辺にはくれぐれも注意してね」と
ラインハルトの身を案じます。
「大丈夫ですよ」と言いつつラインハルトの目はテーブルへ。
「あっ、ケルシーのケーキだっvv」
そう、ラインハルト様はスイーツ元帥だったのです(笑)。
この時の嬉しそうな表情がまた可愛い!
原作外伝でも、キルヒアイスが不機嫌なラインハルトを
ケーキで釣ろうとする場面などがあります(笑)。
かなめハルト様は、素顔のラインハルト場面がとてもいいですね。
表向きの顔、政戦両略の天才ぶりとはかけ離れた
少年っぽさが魅力的です。
このケルシーのケーキをきっかけに、
舞台は回想シーンに転換します。
(続く)
はあ、また長くなってしまいました。
記事が消える前にUPします。
ダラダラ書きすぎて、いつになったら1幕が終わるのかわからん。
お付き合いくださった皆さま
ありがとうございます。
続きは、また明日。
はー、まるで私の心模様だわ…。
宙組ルポ記事消失事件を引き摺っております。
門閥貴族連合、いや賊軍どもの謀略か…(違)。
気を取り直して、行きます。
さて、宙組観劇ルポを書き始めて、失敗したと思ったのは、
公演パンフを妹に貸してしまったこと。
仕方なく、ル・サンクとDVDのパンフを見ながら、
思い出しております。
内容は、原作を未読の宝塚ファンの皆さま向けに
原作との相違も織り交ぜて書いております。
それでは、前回の続き。
以下、長いので折りたたみます。
ラインハルトの帝国元帥任命式典。
皇帝の二人の娘&その婿たち&孫娘たちが
ロイヤルファミリーの自己紹介ソングを賑やかに歌います。
皇帝の娘婿、ブラウンシュヴァイク公&リッテンハイム侯の二人は
帝国を代表する門閥貴族。
ふたりとも、いずれは自分の娘を皇帝の跡継ぎの女帝に立て
自分はその後ろ盾として権勢を振るおうと企んでいます。
ブラウンシュヴァイク公爵は、一樹千尋さん。
選民意識丸出しのいかにもな感じの大貴族ぶりですが、
今はまだ明るいオヤジ(笑)。
伯爵令嬢のヒルデガルド・フォン・マリーンドルフと
父親のマリーンドルフ伯爵も、この式典に出席しています。
「帝国一優秀な軍人が、元帥を拝命する場に立ち会うことができるのは
名誉なこと」とヒルダ。
さりげなく…じゃなくて、はっきりとラインハルトを
「帝国一優秀な軍人」なんて言ってますが、いいの?(笑)
そういえば、宝塚版の式典は舞踏会形式、
原作では、将官以上の軍人や高級官僚がずらりと整列していたのに比べ、
華やかなことこの上ないです。
そこに上手の花道から登場するのは、
皇帝フリードリヒ4世とラインハルトの姉アンネローゼ。
アンネローゼが後宮に納められてから10年。
若い頃から女癖が悪く、放蕩者と呼ばれた(by原作)皇帝は
今はアンネローゼ一筋で、
他の美女たちには目もくれません。
弟の晴れの舞台に臨席するよう皇帝に勧められるも、
自分は、表舞台には立ちたくない、
後で弟と会わせてもらえるるだけで十分ですと断るアンネローゼ。
宝塚版のアンネローゼは、原作やアニメ版より
自分の思いを表現しています。
原作は、何を考えているのかあまり分からなかった姉上ですが、
このあたりは、小池センセイうまいなと思いました。
フリードリヒ4世はすっしー、けっこういい人っぽい皇帝です。
アンネローゼは、愛花ちさきちゃん。
たおやかなアンネローゼをうまく演じています。
さて、控えめなアンネローゼに対して、
門閥貴族たちは「邪魔にならない」と許容しているようですが、
若くして下級貴族から成り上がって来たラインハルトを
「生意気な金髪の孺子(こぞう)」と呼んで、忌み嫌っております。
「でも美形よ♪」と、皇帝の孫娘二人が歌っているところを見ると
彼女たちは、まんざらでもない??
ちなみに、皇帝の娘&孫娘は、原作では名前しか出てきません(汗)。
そこへいよいよラインハルトの登場です。
颯爽とマントを翻し、カッコイイことこの上ないですね。
ちょっと『ベルばら』を思い出して、
モンゼット夫人がいないか、探してしまいました(笑)。
さて、アスターテ会戦での武勲により、
ラインハルトは、皇帝によって帝国元帥に任命され
元帥杖を授与されます。
皇帝の横にさりげなく、国務尚書のリヒテンラーデ(磯野千尋様)が
立っていますが、これまでのところ台詞なし。
出席している門閥貴族たちは、不満そうな顔をしつつ、
嫌そうに拍手などしています。
帝国の門閥貴族にとってラインハルトは
「実力もないくせに、姉の七光りで出世した成り上がり者」で
数々の武勲も「敵が弱すぎた」「運が良かっただけ」というわけです。
政治にはまったく興味がない皇帝は、
「皆の者、祝宴を楽しむが良い」とか何とか言いつつ
さっさと退席しようとしますが、
かつて寵姫だったベーネミュンテ侯爵夫人(美風舞良ちゃん)に呼び止められます。
が、今はアンネローゼ一筋の皇帝に軽くスルーされてしまい、
周りからも、騒ぎを起こさぬよう止められます。
納まらぬ侯爵夫人は、ラインハルトに「お前の姉は泥棒猫だ!」と
怒りをぶつけます。
黙って冷たい眼差しを返すラインハルト。(素敵…♪)
実は原作(主に外伝)では、
まだ階級がずっと下だった頃のラインハルトは、
何度もこのベーネミュンデ夫人が送った刺客に、戦場で命を狙われています。
そのお話も、面白いですよー♪
さて、舞踏会が始まると、皇帝の孫娘たちが
ラインハルトをダンスに誘いますが、
「自分は下級貴族の出身なので」とラインハルトはやんわり断り
側にいたヒルダの手を取ると、踊るふりをしながら
舞踏会の会場から逃げ出します。
舞台の下手花道からは、
キルヒアイス、ロイエンタール、ミッターマイヤーが登場。
「ラインハルト様が元帥杖を持っているところを、ひとめ拝みたいです」
キルヒアイスがうっとりと(違う)言っております。
ラインハルト様大好き!が全身から満ち溢れていますね(笑)
この二人の友情って、やっぱり普通じゃないよ…。
友だち以上、恋人未満? いやいやいや(笑)。
ロイエンタール初台詞(たぶん)は、
「貴族しか臨席できないなんて、残念だな」でした。
いや、キルヒ&ミッタは平民だけど、あんたは貴族だろう?
オスカー・フォン・ロイエンタール(笑)。
ええと、厳密に言うと、ラインハルトもロイエンタールも
爵位のない下級貴族(ライヒスリッター:帝国騎士)の出身です。
『ベルばら』で言えば、アランみたいな貧乏貴族ですね。
ただ、ロイエンタールの場合、
父親が、事業で成功して金持ちになったため
金に困っていた伯爵家の令嬢を娶ることができた…
という出自の持ち主です。
ロイママは、実家のために嫁いできたお嬢様だったのですね。
話が脱線しましたが、キルヒアイスは「赤毛の坊や♪」と
ヴェストパーレ夫人に絡まれたり?
双璧が、貴婦人たちにからかわれたりしております。
なんだか双璧って、女がらみの場面ばかりのような…(汗)。
さて、舞踏会を逃れてきたラインハルトが、
「巻き込んでしまってすまない」とヒルダに詫びると
彼女は、「尊敬する元帥閣下のお役に立てて光栄です」と答えます。
そこで、ラインハルトの爆弾発言。
「私は女の子には興味がない」
ええっ? まさかのカミングアウト??
前からそうじゃないかとは思っていたけど(爆)、
やっぱり(!)あなたはホ○だったのねー!!
と、思わず萌え死にそうになりましたが、
単に、戦争が忙しくて女性と付き合う暇はないゼ…ということらしいです。
なーんだ、ガッカリ(殴っていいです)。
そんなラインハルトに
「古い貴族社会は腐っています。
この国には新たな強い指導者が必要なのです。
この帝国を救えるのは、あなたしかいらっしゃらない」
と、熱く語るヒルダ。
原作のヒルダは、ボーイッシュで利発。
貴族の娘らしいことには一切興味がなく、
マリーンドルフ家と、帝国の行く末を冷静に考えています。
髪はショートヘアで、服装は男装…と言っても、
別に男装の麗人を気取っているわけではなく、
単に動きやすいからだと思われます(笑)。
ラインハルトより1歳年下ですが、
政治的センスがあり、有能で、
頭の切れるお姉さんという感じです(笑)。
……というイメージがあるので、
初めて宝塚版を観た原作ファンは、
ドレスを着たロングヘアのヒルダに、さぞかし驚いたと思われます。
みりおんちゃんのヒルダは、原作よりも可愛らしく、
真面目で正義感溢れる情熱家という印象。
原作のヒルダは、ヒロインらしからぬキャラなので
これで正解だなと思いました。
しかも、ラインハルト様ったら、
いきなり「ヒルダ」なんて呼んじゃって。
何だか全身がむずがゆくなりました(笑)。
本来、ヒルダの初登場は、皇帝の死後
ラインハルト枢軸と門閥貴族連合の対立が激しくなり
一触即発の状態になった時。
ラインハルトへの忠誠を誓う代わりに、
マリーンドルフ家の家門と領地を安堵して欲しいと
ヒルダがラインハルトに直談判しに行くのです。
この申し入れをラインハルトは受け入れ、
首都星を離れて、門閥貴族軍と戦いつつも、
様々な政治的情報を、ヒルダから得るようになります。
まったく色気のない関係のふたりなのですが、
キルヒアイスの死後、ヒルダは秘書官となり、
ラインハルトを支えるようになります。
ラインハルトと別れたヒルダは、
「蒼氷色の瞳」を歌い、
ラインハルトはキルヒアイスと共に去っていきますが、
ここでまた萌えポイント発見。
ラインハルトが女性と一緒だったのを見て、
軽く驚くキルヒアイス。
目を見開いて、首をかしげる姿がキュートです。
「ラインハルト様が、女性と…?
私という者がありながら…」(byキルヒアイス心の声)
さて、皇帝に面会を許され、後宮のアンネローゼを訪れた
ラインハルトとキルヒアイス。
「姉上っ!」と弾んだ声で走りよるラインハルト、
なんかね、尻尾が見えましたよ(笑)。
本当に、お姉ちゃん大好きっ子なんだからvv。
ラインハルトは、遅れたことの言い訳に、
キルヒアイスが男爵夫人と踊っていたからだと言うのですが、
逆にキルヒアイスに若い女性と一緒だったと言われそうになり
「姉上には絶対に言うなよっ、プンスカ」
みたいな顔で睨みます。
もうめっちゃ可愛い!
こういう子どもっぽいラインハルトも大好きですー!!
元帥になった報告をするラインハルトですが、
アンネローゼは「出る杭は打たれる、身辺にはくれぐれも注意してね」と
ラインハルトの身を案じます。
「大丈夫ですよ」と言いつつラインハルトの目はテーブルへ。
「あっ、ケルシーのケーキだっvv」
そう、ラインハルト様はスイーツ元帥だったのです(笑)。
この時の嬉しそうな表情がまた可愛い!
原作外伝でも、キルヒアイスが不機嫌なラインハルトを
ケーキで釣ろうとする場面などがあります(笑)。
かなめハルト様は、素顔のラインハルト場面がとてもいいですね。
表向きの顔、政戦両略の天才ぶりとはかけ離れた
少年っぽさが魅力的です。
このケルシーのケーキをきっかけに、
舞台は回想シーンに転換します。
(続く)
はあ、また長くなってしまいました。
記事が消える前にUPします。
ダラダラ書きすぎて、いつになったら1幕が終わるのかわからん。
お付き合いくださった皆さま
ありがとうございます。
続きは、また明日。
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